エイチーム、第3四半期(8~4月)決算は売上高14%減、営業益61%減に エンタメ事業が赤字に転落 ライフ事業とEC事業も減収に
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エイチーム<3662>は、6月7日、2024年7月期の第3四半期累計(8~4月)の連結決算を発表、2023年3月に実施した自転車小売事業の譲渡によりEC事業の売上が大幅に減少したことに加え、ライフスタイルサポート事業の売上が減少し、前年同期比で減収となった。
また、減収の影響に加え、エンターテインメント事業が前年同期の黒字から赤字に転じたことで、大幅な営業・経常減益での着地となった。
なお、最終利益は2024年2月にラルーン事業を譲渡したことによる事業譲渡益を計上したことで大幅な黒字となった。
売上高181億8100万円(前年同期比14.4%減)
営業利益1億4400万円(同61.4%減)
経常利益2億1200万円(同49.7%減)
最終利益5億7700万円(前年同期100万円)各セグメント別の状況は以下のとおり。
①ライフスタイルサポート事業 売上高131億9200万円(前年同期比6.9%減)、セグメント利益9億1900万円(同37.8%減)
売上高は、前年同期比で減収となった。これは主に、ブライダル事業、自動車関連事業の売上が前年同期比で増加するも、引越し関連事業と金融メディア事業においてGoogleコアアルゴリズムアップデートに起因する利用件数の減少による減収が生じたためとなる。一方、セグメント利益は、ブライダル事業の損失の縮小、保険代理店事業の黒字化および「Qiita(キータ)」の利益が増加した。しかし、第1四半期期間において自動車関連事業における顧客獲得競争の激化による広告宣伝費の増加したことや、金融メディア事業の売上が減少したこともあり、前年同期比で減益となった。
②エンターテインメント事業 売上高は3,229百万円(同18.1%減)、セグメント損益1億2000万円の赤字(前年同期2500万円の黒字)
売上高は、ゲームアプリ全体で引き続き減収傾向であり、前年同期比で減収となった。セグメント損失は、第3四半期期間において赤字であり、第1四半期期間においてセグメント損失が拡大したため、前年同期の黒字経常から赤字に転じた。③EC事業 売上高17億5800万円(同43.7%減)、セグメント損益1億5000万円の赤字(前年同期3億6600万円の赤字)
売上高は、「lujo(ルジョー)」および「OBREMO(オブレモ)」において顧客数が順調に増加したものの、2023年3月に自転車小売事業を譲渡した影響で、前年同期比で減収となった。セグメント損失は、自転車小売事業の譲渡により、その運営費用が減少したことに加え、「lujo(ルジョー)」が黒字に転じたため、前年同期比で損失が大きく縮小した。 -
■通期業績予想は売上高を下方修正
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2024年7月期通期の連結業績予想については、昨年10月に発表した修正予想に対して、売上高の予想を下方修正しており、以下のとおり。
売上高287億円→238億円 (増減率17.1%減、前期比13.6%減)
営業利益6億円(同10.3%増)
経常利益6億円(同15.7%減)
最終利益7億8000万円(同442.2%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチームホールディングス
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662