セガサミーHD、1Q(4~6月)決算は減収減益に 前年同期の「スマスロ北斗の拳」大ヒットの反動で 『真・女神転生Ⅴ Vengeance』は発売3日で全世界累計販売50万本を突破

  • セガサミーホールディングス<6460>は、8月7日、2025年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、前年同期の「スマスロ北斗の拳」の大ヒットの反動により、前年同期比で減収、営業・経常減益となった。

    なお、最終利益が増益となっているのは、フェニックスリゾート株式の譲渡により特別利益約84億円を計上したため。

    売上高1047億5500万円(前年同期比3.2%減)
    営業利益193億4100万円(同15.0%減)
    経常利益218億3000万円(同5.5%減)
    最終利益245億2500万円(同42.1%増)

    各セグメントごとの状況は以下のとおり。

    ①エンタテインメントコンテンツ事業
    ・売上高:727億3300万円(同34.0%増)
    ・経常利益:125億0900万円(同181.5%増)
    コンシューマ分野におけるフルゲームの新作や、リピート販売が堅調に推移した。新作では『真・女神転生Ⅴ Vengeance』を発売し、発売から3日間で全世界累計販売本数が50万本を突破した。リピート販売は、前期発売の『ユニコーンオーバーロード』や、2023年3月期に発売した『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』(リマスター版)などが好調に推移した。また、昨年8月に買収したRovio Entertainmentも前年同期比での増収に寄与している。Rovioは、のれんなどの償却により、損益面に与える影響は軽微だが、償却後も利益貢献している。

    映像分野は、「ソニック」シリーズの映像作品による配分収入、およびロイヤリティ収入を計上したことにより、前年同期を大幅に上回った。なお、新・中期計画においてトランスメディア展開を推進し、主力IPのさらなる拡大を図る中、本取り組みの重要性が増したことから表示方法を変更し、「ソニック」シリーズの映像作品に関わる収入は売上高に計上している。

    AM&TOY分野は、円安による原材料価格高騰の向かい風もあるが、AMのプライズカテゴリーやTOYの定番製品などの販売が前年同期比で堅調に推移した。

    ②遊技機事業
    ・売上高:289億0700万円(同42.8%減)
    ・経常利益:107億1500万円(同50.7%減)

  • 前期ヒットした「スマスロ北斗の拳」の反動減で減収減益となった。一方で「スマスロ交響詩篇エウレカセブン4 HI-EVOLUTION」や「スマスロ ゴールデンカムイ」など、第1四半期連結累計期間に発売した新作タイトルの販売が堅調に推移したことに加え、「P北斗の拳 強敵 LT」など、稼働が好調な前期発売タイトルの追加販売などを行ったことから、計画対比で順調な滑り出しとなった。

    ③ゲーミング事業
    ・売上高:6億8600万円(同87.3%増)
    ・経常利益:9億1700万円(前年同期は2億1900万円の損失計上)

  • 主にセガサミークリエイション(SSC社)によるゲーミング機器の開発・製造・販売、および韓国パラダイスグループとの合弁事業であるPARADISE SEGASAMMY(持分法適用関連会社)による統合型リゾート「パラダイスシティ」の開発・運営を行っている。

    また、今後市場成長が見込まれる米国iGaming市場を中心としたオンラインゲーミング市場への進出を目標に、2023年11月には、主に米国カジノオペレーター向けにB2Bプラットフォーム事業を展開するGAN社」の買収契約締結を、2024年7月には、オランダを拠点としB2B向けiGamingコンテンツサプライヤー事業を展開するStakelogic社」の買収契約締結を公表し、買収完了に向けての手続きを進めている。

    第1四半期期間においては、前年同期比で増収、利益面では経常利益段階での利益計上となった。ゲーミング機器販売は、米国向けに2024年1月より導入を開始したビデオスロットマシンの新筐体「Genesis Atmos」対応の「Railroad Riches」が高稼働を記録し、市場からの高い評価を得て販売が好調に推移した。韓国の「パラダイスシティ」については、カジノにおいて引き続き日本人VIP客のドロップ額(チップ購入額)が高い水準を維持し、売上が好調に推移した。
    ※PARADISE SEGASAMMYは12月決算のため3ヵ月遅れで計上

  • ■通期業績予想は据え置き

  • 2025年3月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
    ※第1四半期期間より表示方法の変更を行ったため、売上高および営業利益の増減率については、遡及処理を実施している。

    売上高4450億円(前期比5.1%減)
    営業利益450億円(同22.2%減)
    経常利益480億円(同19.7%減)
    最終利益390億円(同18.0%増)

※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

セガサミーホールディングス株式会社
http://www.segasammy.co.jp

会社情報

会社名
セガサミーホールディングス株式会社
設立
2004年10月
代表者
代表取締役会長 里見 治/代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
決算期
3月
直近業績
売上高4678億9600万円、営業利益568億3600万円、経常利益597億7800万円、最終利益330億5500万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6460
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