Retty、2024年9月期の営業利益を800万円~2000万円から一転して8500万円の赤字に大幅下方修正…有料お店会員の新規参画が当初想定を下回る

Retty<7356>は、8月13日、2024年9月期の連結業績予想の下方修正を行い、売上高15億7000万円(前回予想16億円~17億円)、営業損失8500万円(同800万円の利益~2000万円の利益)、経常損失9000万円(同600万円の利益~1800万円の利益)、最終損失9500万円(同100万円の利益~1200万円の利益)とした。

・売上高:15億7000万円(前回予想16億円~17億円)
・営業損失:8500万円(同800万円の利益~2000万円の利益)
・経常損失:9000万円(同600万円の利益~1800万円の利益)
・最終損失:9500万円(同100万円の利益~1200万円の利益)

同社では、飲食店支援サービスにおける特定代理店の整理が進み、有料お店会員店舗数が2024年5月以降は純増に転じ、7月速報値では月次営業黒字化が実現できた一方で、当初計画に比べて有料お店会員の新規参画の水準が限定的であったことなどにより、売上・利益共に想定を下回る見通しとなった、としている。

主な要因は次の通り。

1.(飲食店支援サービス売上)代理店領域において想定よりも新規参画店舗数の回復・成長が限定的であった結果、有料お店会員店舗数の純増タイミングが3ヶ月遅れていることにより、売上が計画比で減少した
2.(広告コンテンツ売上)広告コンテンツに関して、営業活動が計画対比で不振であったことや、一部の案件の後ろ倒しが発生したことにより第3四半期における売上が計画比で大幅に減少した
3.(広告コンテンツ原価)提供ソリューションが複数あり、それらの原価率が大きく異なる広告コンテンツにおいて、今期受注した案件の商品ミックスが計画策定時に想定していた商品ミックスとは異なるものとなったため、原価が計画比で増加した

なお、直近では、2024年5月以降飲食店支援サービスにおける有料お店会員店舗数は増加しており、また7月速報値では月次営業黒字化も達成しており回復基調に入っているという。

同時に、下方修正の経営責任を明確にするため、代表取締役社長の報酬月額の50%を減額、取締役の報酬月額の30%を減額することも発表した。2024年8月と9月の2ヶ月間となる。なお、監査等委員である取締役を除く社外取締役の報酬は無報酬となっている。