KADOKAWA、大規模サイバー攻撃による影響を織り込んだ業績予想の修正を発表 84億円の売上減少影響も好調な電子書籍・アニメ・ゲームがカバーして売上高予想は据え置き
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KADOKAWA<9468>は、8月14日、2025年3月期通期の連結業績予想の修正を発表、大規模サイバー攻撃による業績影響や特別損失の計上を織り込んだ上で、売上高予想を据え置き、各利益項目の予想を下方修正した。
売上高2713億円(据え置き)
営業利益165億円→156億円(増減率5.5%減)
経常利益186億円→179億円(同3.8%減)
最終利益134億円→97億円(同27.6%減)大規模サイバー攻撃による業績への影響については、第1四半期期間において、出版・IP創出セグメントとWebサービスセグメントを中心に26億円の売上高の減少影響、19億円の営業利益の減少影響が発生するとともに、特別損失20億円を計上した。2025年3月期通期の連結業績予想における売上高の減少影響は84億円、営業利益の減少影響は64億円、特別損失は36億円をそれぞれ見込んでいるという。
一方で、力強い成長を実現した電子書籍事業、「ダンジョン飯」をはじめとした人気タイトルの海外配信向けやゲーム・グッズ向けライセンス収入を中心として好調に推移したアニメ・実写映像事業、6月に発売した大型DLC(ダウンロードコンテンツ)『ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE』の国内販売が好発進を切ったゲーム事業など同影響を受けなかった事業の売上高と営業利益は想定を上回る業績進捗となった。
通期連結業績予想については、第2四半期以降も一定期間、出版・IP創出セグメントやWebサービスセグメントにおいて本事案による売上高、営業利益の減少影響が発生するものの、高成長が継続する電子書籍事業、通期を通して複数の人気タイトルが控えライセンス収入の拡大も期待されるアニメ事業、大型DLCの海外出荷の好調な進捗が期待されるゲーム事業など、第1四半期の業績をけん引した成長事業の好調が継続すると見込んでいることから、売上高は期初見通しを維持するとしている。
なお、最終利益の下方修正の幅が大きいのは前述の特別損失36億円の影響が大きく出ているためとなる。


会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2779億1500万円、営業利益166億5100万円、経常利益177億4200万円、最終利益73億9200万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468
