カプコン、第1四半期決算でPC向けゲームの販売本数が5割突破 PCゲームPFの成長にいち早く対応、今後も比率向上を目指す

カプコン<9697>は、第1四半期の決算で、PC向けゲームソフトの販売本数が491万5000本となったことを明らかにした。SteamなどPC向けの販売本数と全体に占める比率は年々上がっており、今回、全体に占める割合が52%と半数以上に達した。家庭用ゲームのデジタル販売が全体の41%にあたる391万1000本、パッケージが同7%の70万8000本だった。

この点に関連して、カンファレンスコールで「ハード別の販売本数では、PC 比率が 5 割を超えているが、新興国向けに PC 向けタイトル価格を下げれば利益増を見込めるのか。PC 比率は中長期的にどれぐらい上昇すると予想しているか」という質問が出た。これに対して、同社は以下のような回答を行った。

  

一概には言えませんが、新興国などの地域では、主に二、三世代前のコンソール向けタイトルがプレイされている傾向です。ここ数年で発売された最新タイトルを快適にプレイするには、最新コンソールと同等のスペックを持つ PC が必要となり、それらタイトルがプレイされるには時間がかかる見込みですが、年間販売1億本を目指すにあたり、新興国マーケットに向けて、ブランド認知拡大を進めております。単に GDP や価格施策だけでなく、同 PC ユーザーの中心層となる部分へ訴求できるよう長期的なマーケティング戦略をきめ細やかに実施し、プロモーション施策を講じることで、PC 比率を上げられると見込んでいます。

 

PCゲームは、かつて違法コピーが横行しているとされ、ビジネスとして成長余地があるのはオンラインゲームくらいといわれたこともあったが、SteamやEpic Games Storeの台頭でPCゲームはいまや巨大市場に育ってきた。同社は、こうした市場の変化にいち早く対応した大手ゲーム会社だったが、今後もPC向けの比率を上げていく考えだ。

 

株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1524億1000万円、営業利益570億8100万円、経常利益594億2200万円、最終利益433億7400万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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