フランスのデジタルクリエーション/ゲーム関連企業・団体が東京ゲームショウに来日…日本のIPに高い関心

フランスのデジタル・クリエーション/ゲーム関連企業・団体からなる代表団が東京ゲームショウの会期に合わせ、9月24日から27日にかけて来日する。

2022年にスタートした来日ミッション「French Creative Lab(フレンチ・クリエイティブ・ラボ)」は、今回で3回目を数え、文化・クリエイティブ分野の革新的なフランス企業の日本市場進出支援を目的に、在日フランス大使館、フランス貿易投資庁-ビジネスフランス、アンスティチュ・フランセが共催する。

来日中はフランス大使公邸でのネットワーキングレセプション、日本企業への団体訪問に加え、東京ゲームショウではビジネスミーティングエリアに French Delegationテーブルを設けるなど、個別ミーティングを通じて日仏のビジネスおよび文化的パートナーシップの推進を図る。

 

【French Creative Lab(フレンチ・クリエイティブ・ラボ)ミッションの目的】
フランスと日本は互いに対する文化的な関心が高いとされている。知識やノウハウは、両国の間で補完関係にあり、文化的、ビジネス的にも多くのつながりがある。このような背景から、長期にわたり二国間の協力関係の強化を図り、日本のプレーヤーと日仏のビジネスおよび文化的パートナーシップを育むことを目的としている。

ベネチア国際映画祭にノミネートされた「機動戦士ガンダム:銀灰の幻影」の制作と配給を担当するATLAS V/ASTREAや、“マンガ”を専門に配信するMANGAS.IOをはじめ、参加企業の日本のIPへの関心が高いという。

 

【参加来日企業・団体】
この代表団には、VR/XR技術3社、ゲームスタジオ3社に加え、クリエイティブコンテンツ制作、マンガ配信、デジタル技術の専門企業各1社が含まれている。また仏企業とともに、フランスビデオゲーム連盟(SNJV)代表者及びParis Games Week主催団体のSELL代表者も来日する。

・ASTREA/ ATLAS V
VR/没入体験制作・配給

・BACKLIGHT STUDIO
デザイン/ XRプロジェクトの開発・制作

・ESCALE
没入体験/VR・XR

・GENYMOBILE
アンドロイドクラウド & デスクトップエミュレータ(Genymotion)

・MANGAS.IO
マンガ、デジタル配信、ウェブ ・ モバイル

・MICROIDS
ゲームスタジオ・パブリッシャー

・SELL
ゲームパブリッシャー協会

・SNJV
フランス全国ビデオゲーム連盟

・STUDIO CAMELIA
独立系ゲームスタジオ

・TAKEOFF STUDIOS
マーケティング / クリエイティブ /イベント

・VR Boxing
VR, スポーツ(ボクシング)ゲーム

 

フランスの文化・クリエイティブ産業は、建築、デザイン、出版、映画、音楽、オーディオ・ビジュアル、報道、ラジオ、ビデオゲーム、ビジュアルアート、さらにはファッション、舞台芸術などが含まれ、64万人が従事する920億ユーロ規模の市場となっている。

フランス公的投資銀行(BPI France)や映画文化産業銀行(IFCIC)が多岐にわたる公的支援や、起業から投資までの幅広い支援体制を敷く一方で、フランスの国家投資計画「フランス 2030」では、フランスを文化・クリエイティブコンテンツおよびイマーシブ・テクノロジー(ビデオゲーム、AR、VRなど)のリーダーに押し上げるという政府の野心を示し、この分野の技術開発への支援が行われている。