ANYCOLOR、第1四半期決算は営業益33%減の27億円…前期は第1四半期に収益集中、今期は四半期ごとに平準化する計画に

 ANYCOLOR<5032>は、9月11日、2025年4月期 第1四半期の決算を発表し、売上高74億3500万円(前年同期比16.9%減)、営業利益27億1800万円(同32.8%減)、経常利益27億0600万円(同32.8%減)、最終利益18億7900万円(同32.8%減)と減収・大幅減益となった。

・売上高:74億3500万円(同16.9%減)
・営業利益:27億1800万円(同32.8%減)
・経常利益:27億0600万円(同32.8%減)
・最終利益:18億7900万円(同32.8%減)

 

 

同社では、業績変動の要因として、前期は第1四半期におけるコマース施策を集中したことにより、第1四半期に売上が集中していたため、としている。今期は売上の平準化を図っており、特定の四半期に集中しないようにしたという。通年では増収増益を見込んでいるという。成長鈍化を示唆するもの、というわけではないようだ。

 

また売上、利益ともに計画を下回ったが、これは予定していたイベント3つのうち、1件を延期、1件を中止にしたことでグッズ販売にも影響が出たため。またグッズ発送スケジュール遅延の影響で数億円の売上が次の四半期に期ズレになったことも一因だった。

 

 

▼ライブストリーミング
メンバーシップ中心の収益構造であり、安定的な推移が継続しており、おおむね計画通りの着地となった。

▼コマース
VTuberユニット関連のグッズ施策は引き続き好調。第1四半期でデビュー1周年を迎えたユニット「HEROES」の人気が拡大しており、グッズ収益にも大きく貢献した。一方で、第1四半期中のグッズ発送スケジュール遅延の影響で数億円が翌四半期以降に繰り延べられていることを一因として、第1四半期業績の予想対比では下振れとなったさらにイベント2件の未実施に伴い、当該イベントに関するグッズの販売ができなかったことも、コマース領域の下振れ要因となった。

▼イベント
期初に計画をしていた3つのイベントのうち、1件を延期、1件を中止したことにより、業績予想に対して大きく下回る結果となった。公演を延期しているイベントについては、12月に開催する予定。

▼プロモーション
前年同期比で案件実施数については横ばいであるものの、案件単価が大きく伸長しており、特に7月単月では案件の大型化等で過去最大の収益となるなど、好調な状況だった。

 

■2025年4月期の業績見通し

2025年4月期の業績は、売上高390億円(前期比21.9%増)、営業利益148億円(同19.7%増)、経常利益148億円(同19.9%増)、最終利益103億6000万円(同18.7%増)、EPS165.88円を見込む。従来予想からは変更はない。

・売上高:390億円(同21.9%増)
・営業利益:148億円(同19.7%増)
・経常利益:148億円(同19.9%増)
・最終利益:103億6000万円(同18.7%増)
・EPS:165.88円

計画に対する進捗率は、売上高19.1%、営業利益18.4%、経常利益18.3%、最終利益18.1%となっている。

・売上高:19.1%
・営業利益:18.4%
・経常利益:18.3%
・最終利益:18.1%

ANYCOLOR株式会社
https://www.anycolor.co.jp/

会社情報

会社名
ANYCOLOR株式会社
設立
2017年5月
代表者
田角陸
決算期
4月
直近業績
売上高319億9500万円、営業利益123億6100万円、経常利益123億4100万円、最終利益87億2500万円(2024年4月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
5032
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