HEROZ、第1四半期(5~7月)結決算は売上高25%増、営業益1%増に 既存のAI/DX事業が成長 3月に子会社化のティファナ・ドットコムも業績に寄与
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HEROZ<4382>は、9月13日、2025年4月期の第1四半期(5~7月)の連結決算を発表、AI/DX事業の成長に加え、2024年3月にグループ会社化したティファナ・ドットコムも寄与し、大幅な増収を達成した。
一方、利益面については、新規SaaSへの各種投資を進めつつ、前年同期と同水準を確保した。
売上高14億300万円(前年同期比25.5%増)
営業利益7400万円(同1.4%増)
経常利益5300万円(同7.4%減)
最終損益4500万円の赤字(前年同期4700万円の赤字)①AI/DX事業
BtoC領域における将棋へのさらなる注目度向上やコラボなどのイベント企画、BtoB領域における稼働案件数の増加等の効果により、安定した収益を上げた。BtoC領域については、伊藤匠叡王の初タイトル獲得に伴う将棋界へのさらなる注目度向上や、人気連載漫画「僕とロボコ」とのコラボ、棋神戦ヨーロッパ大会の開催などにより、「将棋ウォーズ」「棋神アナリティクス」「棋神ラーニング」ともに安定した収益を上げた。また、BtoB領域についても、ティファナ・ドットコムの損益が新たに貢献したことに加え、オーガニックでも稼働案件数が増加するなど、収益が拡大した。事業戦略の中核となるテーマであるLLMの活用・社会実装は、2024年5月に生成AIを活用したエンタープライズ向けAIアシスタントSaaS「HEROZ ASK」を本リリースした。リリース後も、対話形式の機能改善やUI・デザインの改善、各種機能追加等に取り組んでいるほか、事業面でも、「AI・人工知能EXPO 2024」での出展や、デジタルマーケティングの強化、ユースケースに関するウェビナーの実施などを行い認知向上に努めた。
②AI Security事業
主に中小企業向けのセキュリティ対策を支援するため、「マネージドサービスの対応領域拡大・競争力強化」「成長セキュリティ市場への参入」「既存販売網と異なる新規営業体制の強化」を中期経営計画の目標として定め、実現に向けて人材の獲得、サービス企画・事業開発の強化、ソフトウェア開発等の事業投資を行った。このような状況のもと、売上収益は、マネージドセキュリティサービスではストック型の収益と、その低解約率(0.8%)およびVarioマネージドEDRのライセンス数増加により前年同期比で増収となった。また、インテグレーションサービスについてもネットワーク構築の大型案件の納品により前年同期比で増収となった。
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■通期業績予想は変更なし
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2024年4月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高60億円(前期比23.9%増)
営業利益5億円(同10.8%増)
経常利益4億5000万円(同22.0%増)
最終利益3000万円(前期11億3400万円の赤字)
会社情報
- 会社名
- HEROZ株式会社
- 設立
- 2009年4月
- 代表者
- 代表取締役Co-CEO 林 隆弘/代表取締役Co-CEO 髙橋 知裕
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高48億4100万円、営業利益4億5100万円、経常利益3億6800万円、最終損益:11億3400万円の赤字(2024年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4382