モバイルファクトリー、3Q(1~9月)決算は売上高3%減、 営業益2%増に レイドイベントや新たなユーザー層向け獲得施策が不発
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モバイルファクトリー<3912>は、10月25日、2024年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、『駅メモ!』の移動系アイテムは移動機会の増加に伴い好調に推移したものの、IPコラボによるレイドイベントや新たなユーザー層向け獲得施策はユーザー層のミスマッチがあり、売上高は前年同期を下回った。
一方、各利益項目については、減収の影響を受けたものの、のれん償却費の減少もあって増益での着地となった。
売上高23億5000万円(前年同期比3.8%減)
営業利益7億400万円(同2.9%増)
経常利益7億200万円(同2.4%増)
最終利益4億7400万円(同7.0%増)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①モバイルゲーム事業 売上高21億3200万円(前年同期比2.9%減)、セグメント利益5億9400万円(同23.1%減)
主力サービスである位置情報連動型ゲーム『駅メモ!』において、移動機会の増加に伴い移動系アイテムが好調に推移したものの、レイドイベントなどの不調が要因となり、売上高は前年同期比で減少した。そのような状況において、収益の安定と強化を図るべく、ユーザーエンゲージメントを高める活動に注力した。地方自治体や鉄道事業者との協業による地方創生、および他社IPとのコラボイベントなどを実施したほか、『駅メモ!』10周年を記念したオリジナルグッズの販売や豪華声優陣による追加ボイスの配信を実施いした。
また、地図機能のアップデートおよび新機能「旅の思い出」「お気に入り機能」をリリースし、体験価値向上を図った。加えて、10周年記念施策の一環として、オフラインイベント「Memories Fan Meeting 2025」を企画し、発表した。同イベントは2025年1月12日に開催を予定している。
なお、ブロックチェーン事業撤退に伴う組織再編成を受け、『駅メモ!』へリソースを集中したことにより人件費が増加した。
②コンテンツ事業 売上高2億1700万円(同11.3%減)、セグメント利益1億6300万円(同5.1%減)
自社で運営している各着信メロディサービスの課金会員数は緩やかに減少した。 -
■通期業績予想を下方修正
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なお、2024年12月期通期の連結業績予想については、第3四半期決算の発表と同時に業績予想の下方修正を発表しており、以下のとおり。
売上高35億7000万円→32億7600万円(増減率8.2%減、前期比2.8%減)
営業利益10億6000万円→10億1100万円(同4.6%減、同7.0%増)
経常利益10億5400万円→10億900万円(同4.2%減、同7.3%増)
最終利益7億300万円→6億9100万円(同1.7%減、前期ゼロ)
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。
会社情報
- 会社名
- 株式会社モバイルファクトリー
- 設立
- 2001年10月
- 代表者
- 代表取締役 宮嶌 裕二
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7000万円、営業利益9億4500万円、経常利益9億4000万円、最終利益ゼロ(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3912