ドリコム、25年3月通期の業績予想取り下げ 『Wizardry Variants Daphne』課金高7億円と想定以上も既存ゲーム苦戦 適正かつ合理的な業績予想が難しい

ドリコム<3793>は、この日(10月29日)、2025年3月期の連結業績予想を一時的に取り下げ、未定にすると発表した。中間決算で特別損失を計上する一方、2024年10月15日にリリースした新規ゲームタイトル『Wizardry Variants Daphne』が想定以上の推移となっており、これらを踏まえた今後の業績見通しを適正かつ合理的に算出することが困難であると判断した、としている。強弱材料が混在し、業績見通しを立てるのが難しいという判断のようだ。

同社は、第1四半期にリリースしたスマートフォン向けゲームアプリ『悪魔王子と操り人形(あくあや)』について、売上が想定を下回る推移となったことから、将来収益の再評価を行い、ゲームアプリに関連する資産を減損処理を行う。特別損失としてソフトウェアの減損損失6億0100万円を計上した。

第1四半期にリリースした新規タイトルの売上が想定を下回り厳しい状況にあること、および一部の既存運用タイトルの売上が弱含みの推移となったことで大きく赤字となっている。

一方、2024年10月15日(第3四半期)にリリースしたスマートフォン向けゲーム『Wizardry Variants Daphne』がリリースからの累計課金高 約7億円(10月15日~27日の速報値)と想定以上の推移となっている。国内外で本格的なプロモーション実施後、どこまで伸びるのか、アップサイドが見極めきれていないという。

今後については、運用費・広告宣伝費の追加投資検討など、新規タイトルの収益最大化に注力しつつ、推移を慎重に見極め、適正かつ合理的な予想数値の算出が可能となったタイミングで速やかに新たな業績予想数値を開示したい、としている。

株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高97億7900万円、営業利益9億300万円、経常利益7億9300万円、最終利益1億400万円(2024年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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