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グリー<3632>は、11月5日、2025年6月期の第1四半期(7~9月)の連結決算を発表、既存タイトルを中心とした事業運営となったゲーム・アニメ事業に加え、投資先ファンドにおける保有株式の評価替えの影響を受けた投資事業の損失計上により、減収・赤字計上となった。
売上高129億4100万円(前年同期比18.0%減)
営業損益1億3300万円の赤字(前年同期12億2500万円の黒字)
経常損益14億4500万円の赤字(同15億7000万円の黒字)
最終損益16億4400万円の赤字(同11億8300万円の黒字)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①ゲーム・アニメ事業 売上高90億6300万円(前年同期比22.6%減)、営業利益7億4800万円(同52.1%減)
既存スマートフォンゲームの長期運営体制による収益安定化及び海外展開による収益力向上に取り組むとともに、新規タイトルの開発を進めたが、第1四半期連結累計期間においては新規タイトルのリリースがなく、既存タイトルを中心とした事業運営となり軟調に推移した。②メタバース事業 売上高19億5700万円(同0.2%減)、営業利益1億4600万円(同23.7%増)
プラットフォーム事業において、スマートフォン向けメタバース「REALITY」のコンテンツ拡充および機能拡充を進めるとともに、グローバル展開を進めた。また、費用効率化による収益構造の改善にも取り組んだ。VTuber事業における積極的な投資を継続しながらも、メタバース事業全体で堅調に推移した。③DX事業 売上高17億4900万円(同10.0%増)、営業利益2億800万円(同9.5%増)
事業構造転換に向けた積極的な投資を継続しながらもマーケティングDX事業を中心に計画通り進捗し、堅調に推移した。④投資事業 売上高2億3800万円(同57.5%減)、営業損益8億1300万円の赤字(前年同期1億5700万円の赤字)
インターネット・IT領域を中心に投資するベンチャーキャピタルやスタートアップへの投資に取り組んだが、投資先ファンドからの収益の減少や、投資先ファンドにおける保有株式の評価替えの影響などにより軟調に推移した。 -
■2025年6月通期の見通しは引き続き非開示
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2025年6月期通期の連結業績予想は引き続き非開示。同社グループを取り巻く事業環境は短期的な変化が激しく、市況の影響を受ける投資事業の連結業績への影響も一定あることから、連結の業績見通しについて適正かつ合理的な数値の算出が困難であると判断したため、としている。
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。なお、同社が四半期ベースで営業赤字を計上したのは2020年6月期の第4四半期(4~6月)以来となる。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632