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オルトプラス<3672>は、11月7日、2024年9月期の連結決算を発表、開発受託案件による売上を計上したものの、前々期に進めた整理を進めた運営タイトルの運営終了による減少分をカバーするには至らず減収となった。
営業損益と経常損益の赤字幅が改善しているのは、運営タイトル数の減少に伴い、プラットフォーム手数料や外注加工費などの原価が減少したため。
一方、最終損益は投資有価証券評価損を計上した結果、赤字幅が拡大した。
売上高35億1600万円(前々期比19.9%減)
営業損益4億5200万円の赤字(同5億3900万円の赤字)
経常損益4億1600万円の赤字(同5億2200万円の赤字)
最終損益4億5200万円の赤字(同4億2000万円の赤字)・ゲーム事業
収益体質への転換を目指して事業構造の改善を図っており、安定的に収益が確保できる他社タイトルなどの開発受託や運営受託の拡大を進めた。前々期末に運営していた2タイトル(自社パブリッシング1、運営受託1)のほか、受託開発1タイトルをリリースし、運営を開始したが、期中に2タイトルの運営を終了した結果、期末時点では自社パブリッシングの1タイトルの運営となった。また、期中に同社グループにてサービス提供しているオンラインゲーム『ヒプノシスマイク
-Alternative Rap Battle- 』の家庭用ゲーム機への移植などのゲームの開発や、東京都町田市の行政手続き支援サービス「AIナビゲーター」の3Dアバター制作などゲーム以外の開発など、5件の開発案件を受託するとともに、プラットフォーム事業者から支援を受けてオリジナルタイトルのゲーム開発に着手しており、期末時点では4件の開発案件が進行している。この結果、開発受託案件による売上が前々期より増加したものの、受託額が比較的小規模であったことから、整理を進めた運営タイトルの運営終了による売上減少額を補うには至らず、前々期比で減収となった。
・ゲーム支援事業
主な取引先であるゲーム会社の開発プロジェクトの見直しや運営中止などの影響を受けて、人材稼働数は前連結会計年度と比較して減少して推移した。また、事業運営体制の見直しによる新卒・中途人材紹介業務の休止、事業主体である子会社の消費税の事業者区分の変更の影響により、前連結会計年度と比較して減収となった。なお、2018年7月に同社を原告として提起していたXPEC Entertainment(樂陞科技股份有限公司。現齊民股份有限公司)および同社の前董事長であった許金龍氏に対する損害賠償請求訴訟の判決確定により、訴訟関連費用として1700万円を営業外費用に計上した。
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■2025年9月期業績見通しは非開示
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2025年9月期の業績見通しは非開示。同社グループの事業領域であるゲーム業界を取り巻く環境の変化が大きく、業績が短期間で大きく変動する可能性があることと、新規事業への進出を含めた構造改革中であり、将来的な業績予測を合理的に算出することが困難であることから期業績予想の開示を見合わせるとしている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社オルトプラス
- 設立
- 2010年5月
- 代表者
- 代表取締役CEO 石井 武
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高43億8700万円、営業損益5億5600万円の赤字、経常損益5億2200万円の赤字、最終損益4億2000万円の赤字(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証スタンダード
- 証券コード
- 3672