CRI・ミドルウェア、24年9月期は売上高5%増、営業益6%増 アールフォース社譲渡の影響こなし増収増益に エンタープライズ事業が業績けん引
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CRI・ミドルウェア<3698>は、11月7日、2024年9月期の連結決算を発表、アールフォース・エンターテインメントの全保有株式をNextNinjaに譲渡した影響をこなして増収増益を達成した。
売上高31億6700万円(前々期比5.9%増)
営業利益3億6800万円(同6.8%増)
経常利益3億8300万円(同1.1%増)
最終利益3億400万円(同30.9%増)各セグメントごとの状況は以下のとおり。
①ゲーム事業 売上高16億7600万円(前々期比15.0%減)、セグメント利益1億1600万円(同36.9%減)
ミドルウェア「CRIWARE(シーアールアイウェア)」などの国内ライセンス売上は、一括ライセンス売上の計上はあったものの、前々期ほどのサイズ感ではなかったため、減少した。また、海外向けは、中国でのライセンスビジネスは復調しつつも、コンテンツ受託ビジネスおよび欧米でのライセンスビジネスが低迷し、減少した。ツーファイブが行う音響制作は、効果音や楽曲などの制作業務が好調だったことに加え、下期に大型の音声収録業務を受注したことにより、過去最高の売上・利益を達成した。
なお、ゲーム開発/運営の売上は、同分野を担っていたアールフォース・エンターテインメントの全株式を前期末に譲渡したことによりなくなっており、セグメント売上は前期に比べ大きく押し下げられている。
また、「CRI TeleXus」への研究開発投資は当セグメントにおいて継続して行った。
②エンタープライズ事業 売上高14億9000万円(同46.2%増)、セグメント利益2億5100万円(同57.4%増)
組込み分野の売上は、カラオケ案件を継続して受注したことやセガ フェイブのePICOシステム開発を受注したことなどにより増加した。モビリティ分野の売上は、車載サウンドソリューション「CRI ADX Automotive」および車載メーターグラフィックソリューション「CRI Glassco」のライセンス収入増により増加した。
クラウドソリューション分野の売上は、ポールトゥウィンなど複数の顧客より受注した大型のシステム開発案件が好調に推移したことにより増加した。
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■今期も増収増益を見込む
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2025年9月期通期の連結業績予想については、以下のとおりで増収増益を見込んでいる。
海外ゲーム市場への展開加速や新製品/新ビジネスの売上拡大に取り組むほか、今期も技術開発投資を継続するとしている。
売上高33億6000万円(前期比6.1%増)
営業利益3億8400万円(同4.2%増)
経常利益3億9400万円(同2.8%増)
最終利益3億1200万円(同2.5%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社CRI・ミドルウェア
- 設立
- 2001年8月
- 代表者
- 代表取締役会長 鈴木 正彦/代表取締役社長 押見 正雄
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高28億4000万円、営業利益9700万円、経常利益1億3800万円、最終損益3億3900万円の赤字(2022年9月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3698