スクエニHD、9月中間決算はアミューズメントとライツ好調で営業利益22%増の211億円 主力のゲームも『FF14』拡張パッケージの貢献で増益達成

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、11月8日、2025年3月期 第2四半期累計の連結決算を発表し、売上高1575億9100万円(前年同期比8.4%減)、営業利益211億7600万円(同22.1%増)、経常利益181億4100万円(同30.6%減)、最終利益117億5000万円(同29.3%減)だった。

・売上高:1575億9100万円(同8.4%減)
・営業利益:211億7600万円(同22.1%増)
・経常利益:181億4100万円(同30.6%減)
・最終利益:117億5000万円(同29.3%減)

主力のゲーム事業が増益となったことに加え、アミューズメント事業とライツ・プロパティ等事業が好調に推移し、収益を押し上げた。経常利益がマイナスになったが、為替相場が前期末と比較して円高となり為替差損41億5400万円が発生したことによる。

【追記】

  

■デジタルエンタテインメント事業

売上高は981億5100万円(同19.6%減)となり、営業利益は168億3400万円(同8.5%増)となった。HDゲームの赤字幅縮小とMMOの増収増益が主な増益要因だったようだ。

HD(High-Definition)ゲームにおいて、『FINAL FANTASY XVI』『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』等を発売した前年と比較して、新作タイトルからの売上が減少したことにより、減収となった。一方で、開発費の償却負担や広告宣伝費が前年から減少したこと等により、営業損失が縮小となった。

MMO(多人数同時参加型オンラインロールプレイングゲーム)は、『ファイナルファンタジーXIV』の最新拡張パッケージ『ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー』発売により増収増益となった。

スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、既存タイトルの弱含み等に加え、前年にロイヤリティ収入の計上があったこと等より減収減益となった。

 

■アミューズメント事業

売上高は362億4700万円(同27.2%増)となり、営業利益は42億3000万円(同29.0%増)となった。既存店売上高が前年を上回ったことにより、増収増益となった。

 

■出版事業

売上高は148億8400万円(同2.7%増)となり、営業利益は53億9700万円(同2.2%減)となった。コミックス全般の販売好調により、デジタル販売及び紙媒体の販売が前年を上回り、増収となった一方で、商品別における売上構成比の変化等により減益となった。

 

■ライツ・プロパティ等事業

売上高は96億0500万円(同14.7%増)となり、営業利益は33億8400万円(同80.9%増)となった。有力IPにかかる新規キャラクターグッズの販売好調等により、増収増益となった。

 

■2025年3月期の業績見通し

2025年3月期の業績は、売上高3100億円(前期比13.0%減)、営業利益400億円(同22.9%増)、経常利益400億円(同3.7%減)、最終利益280億円(同87.8%増)、EPS233.52円を見込む。

・売上高:3100億円(同13.0%減)
・営業利益:400億円(同22.9%増)
・経常利益:400億円(同3.7%減)
・最終利益:280億円(同87.8%増)
・EPS:233.52円

計画に対する進捗率は、売上高50.8%、営業利益52.9%、経常利益45.4%、最終利益42.0%となっている。

・売上高:50.8%
・営業利益:52.9%
・経常利益:45.4%
・最終利益:42.0%

株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高3563億4400万円、営業利益325億5800万円、経常利益415億4100万円、最終利益149億1200万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
企業データを見る