KLab、3Q(1~9月)決算は売上高27%減、11億1300万円の営業赤字を計上 運営タイトル減少が影響 『EA SPORTS FC TACTICAL』のローンチ時期が変動要因に
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KLab<3656>は、11月12日、2024年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、運営タイトルの見直しに伴い運営タイトル数が減少した影響で大幅な減収となった。
また、事業の見直しを含めた全体的な費用の抑制に務めたものの、減収の影響をカバーできず、赤字幅が拡大した。
なお、最終損益の赤字幅が膨らんでいるのは、EAと協業の新作『EA SPORTS FC TACTICAL』のリリース遅れに伴い繰延税金資産を取り崩したことが影響している。
売上高60億5800万円(前年同期比27.5%減)
営業損益11億1300万円の赤字(前年同期7億3100万円の赤字)
経常損益11億8200万円の赤字(同4億5400万円の赤字)
最終損益17億5700万円の赤字(同5億9100万円の赤字)全体の売上高は前年同期比で減少したが、運営タイトルのうち『キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム〜』の売上高については、第2四半期に開催した周年記念キャンペーンが好調だったほか、ゲームバランス改善の取り組みの効果もあり、前年同期を上回って推移した。
また、『BLEACH Brave Souls』が第3四半期に開催した周年キャンペーンにより大きく伸長したほか、4月9日にリリースしたChangyouおよびProphet Gamesとの共同プロジェクトである新作タイトル『ハイキュー!!FLY HIGH』も順調な滑り出しとなり、売上高の積み上げに寄与した。
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■通期業績予想は引き続き非開示
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2024年12月期通期の連結業績予想は、現時点において『EA SPORTS FC TACTICAL』のグローバルローンチによる業績への大きな貢献を見込むものの、その時期を明示できないことから、合理的な業績予想の算出が困難であるため、引き続き非開示としている。
同社は、『EA SPORTS FC TACTICAL』のグローバルローンチを最優先に進めつつ、中期経営計画において計画しているほかの2タイトルのプロジェクトの新規開発に注力していくとしている。加えて、ハイブリッドカジュアルゲームや海外向けゲーム開発支援モデルなどのIPビジネス分野への投資にも継続して取り組むことで収益源の多様化を図りつつ、コストコントロールの徹底を通じて、黒字への早期回復を目指していく方針だ。
会社情報
- 会社名
- KLab株式会社
- 設立
- 2000年8月
- 代表者
- 代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3656