タカラトミー、9月中間決算は営業益54%増の123億円と大幅増益 「BEYBLADE X」拡大 キディランド盛況 アーツのガチャやAMゲーム、ポケモン関連も好調

タカラトミー<7867>は、11月12日、2025年3月期 第2四半期累計の連結決算を発表し、売上高1207億0900万円(前年同期比25.6%増)、営業利益123億6100万円(同54.3%増)、経常利益118億9200万円(同61.5%増)、最終利益84億5400万円(同50.6%増)と大幅増益となった。売上、各利益は上期としては過去最高になったという。

・売上高:1207億0900万円(同25.6%増)
・営業利益:123億6100万円(同54.3%増)
・経常利益:118億9200万円(同61.5%増)
・最終利益:84億5400万円(同50.6%増)

 

 

 

同社では、「BEYBLADE X(ベイブレードエックス)」の販売が国内やアジア圏で拡大したほか、タカラトミーアーツの展開するポケモン関連商品やガチャ、アミューズメントゲームが収益拡大に貢献した。またキディランドもキャラクター人気やインバウンド需要で旗艦店やキャラクター専門店の売上が好調だった。

業績拡大をけん引した日本国内とアジアの概況は以下の通り。

【国内】
タカラトミーでは、「トミカ」をはじめとした定番ブランドが幅広い年齢・地域への展開により好調に推移するとともに、昨年7月より日本およびアジアで展開を開始した現代版ベーゴマ「BEYBLADE X」において「ベイブレードは、スポーツへ。」をテーマとしたブランディング施策の推進により、販売が拡大した。さらに、欧米に向けた輸出を開始し、各国でのアニメ放送をスタートさせるなど年齢・地域を超えた展開が本格化した。

なお、欧米のアニメ展開においては、ライセンス業務を担うT-Licensingが現地での放送局との取組みにより、視聴エリアが拡大した。自社IP「ぷにるんず」は、日本・アジア地域での人気を受け、4月より欧米向けの輸出がスタートするなど、グローバルコンテンツ化に向けた成長を続けている。

また、5月には、幅広い顧客層に向け、大人気コミック「名探偵コナン」をトレーディングカードゲームとして展開を開始し、7月には第2弾を発売するなど、新たな売上となった。デジタル事業では、「デュエル・マスターズ プレイス」においてVTuberグループ「ホロライブ」やアニメ「推しの子」とのコラボレーションが話題となるとともに、昨年10月に発売した「人生ゲーム for Nintendo Switch」が引き続き人気を集めた。

タカラトミーアーツでは、「ぬいぐるみ」等のポケットモンスター関連商品が伸長したことに加え、「ガチャ」においては、キャラクター商品をはじめとしたアイテム数の拡大やカプセルトイ専門店等への設置を進めるとともに海外展開を拡大するなど、好調な推移が継続した。また、アミューズメントマシンにおいては、4月に「ひみつのアイプリ」、7月に「ポケモンフレンダ」の稼働を開始し、前作を上回る立ち上がりとなった。

キデイランドは、昨年に引き続き新鮮で話題性の高いキャラクター商品や雑貨を扱うなど、国内外の幅広い年齢層から人気を集めている。そのような中、キャラクターの人気継続やインバウンド需要もあり、原宿店、梅田店をはじめとした旗艦店やキャラクター専門店、催事展開が好評を博すなど、好調な推移が継続した。

【アジア】
「トミカ」が幅広い年齢層に人気となるなど好調に推移するとともに、中国での販売拡大を背景として、9月には「トミカ」初となる海外ブランドストアを上海に開店した。昨年7月より玩具販売を開始している「BEYBLADE X」では、各地でアニメ放映が開始となるなど展開が本格化した。

また、4月から関連玩具の販売をスタートさせた「シンカリオン チェンジ ザ ワールド」は7月から香港、9月から台湾でテレビアニメ放送が開始したこともあり、販売が伸長した。さらに、「名探偵コナンカードゲーム」シリーズを日本と同時期の5月に香港、韓国、台湾をはじめとした9つの国と地域で販売を開始し人気を集めた。加えて、生産子会社であるTOMY(Hong Kong)Ltd.では「BEYBLADE X」をはじめとした海外向け輸出が増加した。

 

■2025年3月期の業績見通し

2025年3月期の業績は、売上高2400億円(前期比15.2%増)、営業利益230億円(同22.2%増)、経常利益225億円(同26.4%増)、最終利益145億円(同47.8%増)を見込む。

・売上高:2400億円(同15.2%増)
・営業利益:230億円(同22.2%増)
・経常利益:225億円(同26.4%増)
・最終利益:145億円(同47.8%増)

計画に対する進捗率は、売上高50.3%、営業利益53.7%、経常利益52.9%、最終利益58.3%となっている。

・売上高:50.3%
・営業利益:53.7%
・経常利益:52.9%
・最終利益:58.3%

株式会社タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社タカラトミー
設立
1953年1月
代表者
代表取締役会長CEO 富山 幹太郎/代表取締役社長COO 小島 一洋
決算期
3月
直近業績
売上高2083億2600万円、営業利益188億1800万円、経常利益178億700万円、最終利益98億800万円(2024年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7867
企業データを見る