モブキャストHD、第3四半期(1~9月)決算は売上高10%減、6300万円の営業赤字を計上 ライセンスIPゲーム事業の譲渡の影響で減収に
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モブキャストホールディングス<3664>は、11月13日、2024年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、ライセンスIPゲーム事業の譲渡の影響もあり減収となったものの、赤字幅は前年同期比で縮小した。
売上高23億2600万円(前年同期比10.0%減)
営業損益6300万円の赤字(前年同期2億2900万円の赤字)
経常損益8000万円の赤字(同2億3400万円の赤字)
最終損益3600万円の赤字(同1億9400万円の赤字)デジタルIP事業である子会社X-VERSEは、厳選したアニメなどのライセンスIPを使用してゲームなどのデジタルコンテンツのプロデュースを行ってきたが、開発費の高騰や人気ライセンスIPの獲得競争激化など、売れるゲームの開発がますます困難になってきている中、グループ戦略に基づきライセンスIPを使用したモバイルゲームだけではなく、多様なジャンルでの自社IP創出にチャレンジしてきた。
その中で、自社の成長戦略を追求し、戦略に沿わないライセンスIP事業に対しては経営資源の投入を制約していくという戦略的判断により、ライセンスIP事業を譲渡した。今期において「デジタル分野でのリストラクチャリング(再構築)を完了させ、自社IP創出へのチャレンジの推進」を成長戦略として掲げ、その第一歩として競馬専用SNSと競馬ゲームの融合したコミュニティを開発するクラウドホースファームを5月31日付で吸収合併し、併せて商号をNINJINに変更し、デジタルIP事業における成長の加速化を目指している。
デジタルIP事業は、譲渡対象外の既存ゲームタイトルの売上があり、第3四半期の売上高は900万円(前年同期4億8600万円)、営業損益3200万円の赤字(同2100万円の赤字)となった。
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■通期業績予想は引き続き非開示
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2024年12月期通期の業績予想については非開示。グループの主要セグメントであるIP投資育成事業は、保有する営業投資有価証券の譲渡は引き続き目指していくが、発生時期および金額を合理的に算出することが困難であること、また、デジタルIP事業については、自社IP創出を推進するものの、予想数値としては適正かつ合理的な算出が困難であると判断したため、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社モブキャストホールディングス
- 設立
- 2004年3月
- 代表者
- 代表取締役CEO 藪 考樹
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上高33億7100万円、営業損益4億2800万円の赤字、経常損益4億3600万円の赤字、最終損益3億8000万円の赤字(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3664