12月2日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前営業日比304円99銭高の3万8513円02銭でこの日の取引を終えた。指数寄与度の大きいファーストリテイリングが下落したことで一時マイナスになったが、為替の円安や年金運用目標の引き上げなどが伝わったことで地合いは改善した。日銀の追加利上げ思惑で金融株が堅調だった。
【主要指数】
・日経225: 38,513.02(+304.99)
・TOPIX: 2,714.72(+34.01)
・ドル/円: 150.04(+0.34)
・ダウ: 44,910.65(+188.59)
・ナスダック: 19,218.17(+157.69)
・SOX: 4,926.56(+304.99)
こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている94銘柄のうち、上昇は42銘柄(45%)、下落は45銘柄(48%)、変わらずは7銘柄(7%)で、下落した銘柄の方が多かった。
個別では、サイバーステップ<3810>が買われたほか、モイ<5031>、サン電子<6736>、メガチップス<6875>などが高い。
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>が反発。東海東京証券が同社株のレーティング「ニュートラル」の継続とし、目標株価を5410円から5560円に引き上げたと観測されている。ただ、時価は6000円台で推移しており、目標株価を上回る水準となっている。
アピリッツ<4174>が反発。この日、『乃木坂的フラクタル』について、gumi<3903>との共同運営を行うことになったと発表した。『乃木坂的フラクタル』は、乃木坂46公式プロデュースゲームアプリで、アピリッツは開発パートナーとして参画しており、より深い形でサービスに関わることになる。
他方、カバー<5253>が急落。所属タレントの相次ぐ卒業発表を受けて業績への懸念が浮上し、売りが殺到したようだ。「沙花叉クロヱ」さんが2025年1月26日をもって活動を終了することや、「ホロライブ English」所属の「セレス・ファウナ」さんが2025年1月4日をもって卒業することが発表となった。
クシム<2345>も大幅安。同社取締役の田原 弘貴氏がインターネット上にガバナンス改善を訴える特設サイトを公開した。田原氏については同社は株主への情報漏洩の疑いで辞任勧告を行うと発表していた。経営体制の混乱を懸念した売りが出たようだ。
まんだらけ<2652>が続落。月次業績を受けて売り優勢となっている。以前より月次業績発表後に売られる傾向にあった。同社は先週末、2024年10月の月次売上高を発表し、既存店が前年同月比1.7%増の11億円、全店売上高が同1.7%減の11億6800万円だったと発表した。30ヶ月続いた全店売上高の前年比プラスがストップした。