【ゲームエンタメ株概況(1/16)】サイバーは外資格上げで反発 Switch2思惑から任天堂が昨年来高値 『無双オリジンズ』への期待でコーテク3日続伸

1月16日の東京株式市場は反発。日経平均株価は、前営業日比128円02銭高の3万8572円60銭でこの日の取引を終えた。前日の米国株式市場は、発表された消費者物価指数から過度のインフレ懸念が後退したことを受けて買われたが、東京市場もその流れを引き継いだ。円高やトランプ大統領の就任式への警戒感から一時マイナスになる場面もあったが、引けにかけてプラスに転じた。

【主要指数】
・日経225: 38,572.60(+128.02)
・TOPIX: 2,688.31(-2.50)
・ドル/円: 156.24(-0.24)
・ダウ: 43,221.55(+703.27)
・ナスダック: 19,511.23(+466.84)
・SOX: 5,153.67(+128.02)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は38銘柄(40%)、下落は55銘柄(57%)、変わらずは3銘柄(3%)で、下落した銘柄の方が多かった。

個別では、サイバーエージェント<4751>が4日ぶりに反発。UBS証券が投資判断を「ニュートラル」から「Buy」に格上げするとともに、目標株価についても1120円から1300円へと引き上げたと観測されている。

 

SHIFT<3697>が昨年来高値を更新した。岩井コスモ証券が投資判断「A」を継続し、目標株価を2万円から2万2500円に引き上げたと観測されている。

イオンファンタジー<4343>が続伸。決算発表後、株価を落としていたが、自律反発狙いの買いが入っているようだ。前日15日、2024年12月度の月次売上高を発表し、全店が5.6%増、既存店が3.4%増だった。

任天堂<7974>が昨年来高値更新。「Nintendo Switch2」の発表が近いとの思惑から買いが入っているという。

 

コーエーテクモホールディングス<3635>が3日続伸。2025年3月期の注力タイトル『真・三國無双 ORIGINS』について国内Steamストアのランキングで首位を快走しており、業績への貢献が期待されている。アメリカや中国、台湾などでTOP5に入るなど、海外市場での人気を集めている。

 

他方、シリコンスタジオ<3907>が昨年来安値を更新した。ただし下値で買いが入っており、前日比で変わらず。オルトプラス<3672>も大幅安となり、昨年安値更新となった。1月14・15日に上方修正を受けて大きく買われたエスケイジャパン<7608>は利益確定の売りに押された模様。