【ゲームエンタメ株概況(2/13)】gumiが連日のストップ高 カバーやタカラトミーが大幅安 短期投資は「決算ギャンブル」に注意

2月13日の東京株式市場は3日続伸。日経平均株価は、前営業日比497円77銭高の3万9461円47銭でこの日の取引を終えた。一時617円77銭高まで買われる場面があった。米国消費者物価指数が市場予想を上回ったことを受けて円安が進行したことを好感し、朝方から買い優勢となった。決算発表を受けて個別株物色も盛んだった。

【主要指数】
・日経225: 39,461.47(+497.77)
・TOPIX: 2,765.59(+32.26)
・ドル/円: 153.96(-0.46)
・ダウ: 44,368.56(-225.09)
・ナスダック: 19,649.95(+6.10)
・SOX: 5,090.79(+497.77)

こうしたなか、ゲーム・エンタメ関連企業をみると、登録されている96銘柄のうち、上昇は65銘柄(68%)、下落は30銘柄(31%)、変わらずは1銘柄(1%)となり、幅広い銘柄が物色された。

個別では、gumi<3903>が連日のストップ高となった。特別利益の計上とビットコイン購入による収益期待を手がかりに引き続き買いが殺到した。クシム<2345>もストップ高。

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>が反発。前日、昨年来高値を更新したあと、利食い売りに押されてマイナスとなっていたが、この日は朝方から押し目買いが入ったもようだ。

この日の引け後に決算発表を控えていたCRI・ミドルウェア<3698>やカヤック<3904>なども買われた。

他方、前日決算発表を行った銘柄が大幅安となる場面が目立った。業績悪化した銘柄はもちろんだが、決算への期待が大きく、事前に株価が上がりすぎているものが売られる場面が目立っていた。

こういったところは長期投資では別にしてもスイングトレードなど短期で投資している場合には注意してほしい。よく決算発表前に売らずに持ち越すことを「決算ギャンブル」などというが、記者個人としてもリスキーな行動と感じるので株価水準を見ながら冷静に判断したいところだ。

カバー<5253>がストップ安。前日に第3四半期決算を発表するとともに、今期2度目となる業績予想の上方修正を発表したものの、市場の期待値を下回ったとのこと。株価推移を見ると、決算発表当日まで買われていたこともあり、利食い売りが出やすかった。

同様にタカラトミー<7867>が大幅反落。こちらも決算発表当日まで買われていた。前日に発表した第3四半期決算は売上高21.7%増、営業利益33.7%増と大幅な増収増益での着地となったものの、各利益項目がほぼ通期予想を第3四半期時点で達成している状況で通期業績予想を据え置いた。

ハピネット<7552>が3日ぶりに反落。前日に第3四半期決算を発表するとともに通期業績予想の上方修正を発表したものの、直近は5000円台乗せまで買われていただけに、目先材料出尽くしとみた売り物に押される展開となっているようだ。