gumi<3903>は、3月12日、2025年4月期 第3四半期累計(24年2月~25年1月)の連結決算を発表し、売上高74億0500万円(前年同期比14.6%減)、営業利益2億9900万円(前年同期は30億2900万円の損失計上)、経常利益10億6600万円(同27億1600万円の損失計上)、最終利益15億0500万円(同11億0300万円の損失計上)だった。
・売上高:74億0500万円(同14.6%減)
・営業利益:2億9900万円(同30億2900万円の損失計上)
・経常利益:10億6600万円(同27億1600万円の損失計上)
・最終利益:15億0500万円(同11億0300万円の損失計上)
同社では、一部タイトルのサービス終了と『乃木フラ』のアピリッツとの共同運営移行に伴い減収となったものの、第1四半期で実施した収益構造の改善、トークン(OSHI・FCT)の継続受領により、営業利益は黒字継続した。
保有暗号資産のリバランスにより暗号資産売却益4億3300万円を計上し、経常利益も黒字継続。また、エイリムの全株式を譲渡したことにより関係会社株式売却益3億6600万円を計上した。
【3月12日18時追記】
第3四半期(24年11月~25年1月)の業績は、売上高が前年同期比32.2%減の19億1100万円、営業利益が1億1900万円(前年同期は10億5700万円の損失計上)、経常利益が7600万円(同5億8900万円の損失計上)、最終利益9億0500万円(同177.2%増)だった。売上は上場以来の最低水準となったが、営業利益は3四半期連続の黒字となった。


セグメント別の状況は以下の通り。
■モバイルオンラインゲーム事業
売上高は55億9300万円(前年同期比31.5%減)、営業損失は200万円(前年同期は16億7200万円の営業損失)となった。
売上高に関しては、不採算タイトルを早期に撤退したことや、一部タイトルを他社へ運営移管したこと等により売上が減少し、前年同期比で減収となった。
営業利益に関しては、開発・運用体制の大幅な見直し等に伴うコストの適正化等が奏功したことにより、外注費や広告費が減少し、前年同期比で大幅に損失額が減少した。
■ブロックチェーン等事業
売上高は18億1100万円(前年同期比257.1%増)、営業利益は3億0200万円(前年同期は13億5600万円の営業損失)となった。
ブロックチェーン等事業に関しては、当該事業を取り巻く法令及び行政の動向等を踏まえつつ事業展開を行っており、ブロックチェーンゲームの配信やプラットフォームビジネスを中心としたエンターテイメント領域に加え、アセットマネジメント、投資を中心とした金融領域の2軸で事業を推進している。
売上高に関しては、エンターテイメント領域において、ブロックチェーン技術を活用した推し活プラットフォームプロジェクト「OSHI3」に関連したブロックチェーンゲームの売上高計上に加え、本プロジェクトの基軸となるトークン「OSHI」の受領に伴う売上高計上等により、前年同期比で増収となった。アセットマネジメント領域においては、ノード運営のポートフォリオ最適化により良質なトークンを保有し、安定収益を創出した結果、前年同期比で概ね同水準の売上高となった。
営業利益に関しては、売上高の増加に加え、開発中のタイトルの開発コストが減少したこと等に伴い、前年同期比で増益となった。
なお、同社グループが保有する暗号資産の評価損益を勘案した結果、暗号資産評価益8億4800万円(前年同期比184.8%)を計上している。
■2025年4月通期の見通し
2025年4月通期の見通しは、モバイルオンラインゲーム事業及びブロックチェーン等事業を取り巻く事業環境の変化が激しく、適正かつ合理的な業績予想の算出が困難であることから、業績予想を非開示としている。
同社は、モバイルオンラインゲーム事業においては、他社IPタイトルを主軸に経営資源を投下していく方針。オリジナルタイトルについては当面開発を行わず、同社ゲームエンジンとIPを組み合わせたタイトルの開発や開発受託への取り組みをさらに強化する等、現在の市況を踏まえた最適なポートフォリオを構築することで、収益力の拡大を目指していく。
ブロックチェーン等事業においては、ブロックチェーンゲームの配信やプラットフォームビジネスを中心としたエンターテイメント領域に加え、アセットマネジメント及び投資を中心とした金融領域の2つの領域に積極的に経営資源を投下し、収益の主軸として成長させていく方針。
エンターテイメント領域においては、「OSHI3」をはじめとした、ブロックチェーンサービスをシームレスに提供できるプラットフォームの構築に加え、モバイルオンラインゲームの開発で培った豊富な経験・ナレッジを活用した高品質なブロックチェーンゲームの配信により、収益のさらなる成長を目指していく。
金融領域においては、アセットマネジメント事業では、既に安定収益を創出しているノード運営で最適なポートフォリオ運用を継続しつつ、他社資本の組入れも含め運用資産の更なる拡大等を図ることで、収益力の更なる強化を図っていく。投資事業においては、既存ファンドからの継続的な投資回収を行いつつ、新規ファンドからの投資活動も積極的に実施することで、中長期的な投資収益の創出に向けた基盤を構築していく。
会社情報
- 会社名
- 株式会社gumi
- 設立
- 2007年6月
- 代表者
- 川本 寛之
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高89億4200万円、営業利益3億7000万円、経常利益21億300万円、最終利益20億6300万円(2025年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3903