複合エンタメ施設を運営するラウンドワン、25年3月期決算は売上高11%増の1770億円、営業利益11%増の270億円と増収増益

複合エンタメ施設を運営するラウンドワン<4680>は、5月9日、2025年3月期の連結決算を発表し、売上高1770億5700万円(前の期比11.2%増)、営業利益270億0600万円(同11.6%増)、経常利益272億2700万円(同12.0%増)、最終利益160億3200万円(同2.3%増)と増収増益を達成した。日本と米国事業が堅調に推移した。

・売上高:1770億5700万円(同11.2%増)
・営業利益:270億0600万円(同11.6%増)
・経常利益:272億2700万円(同12.0%増)
・最終利益:160億3200万円(同2.3%増)

日本においては、クレーンゲームに対する需要が高い傾向であることから、ミニクレーンゲーム機の増台を行い、多種多様な景品を取り揃えて展開した。また、アーティストやバーチャルYouTuber、アニメコンテンツ等との期間限定コラボキャンペーンを積極的に実施し、集客力の向上を図った。加えて、直近の経済状況を勘案し、料金の見直しを実施した。

米国においても、クレーンゲーム機が好評を得たことから、1店舗あたり約120台のクレーンゲーム機を配置する「Mega Crane Zone」の導入やミニクレーンゲーム機の増台、バーチャルYouTuber等との期間限定コラボキャンペーンを積極的に行い、売上の向上に努めた。また、音楽ゲーム及びリデンプションゲーム等の最新アミューズメント機器の導入を行ったほか、時機を見た戦略的な値上げを実施した。

また、営業基盤拡大のため、新たに日本において、2024年4月に町田ジョルナ店、米国においては2024年4月にラスベガスサウスアウトレット店、同年6月にプラザボニータ店、同年7月にガーニーミルズ店、同年11月にミッションビエホ店、ストーンズタウン店、2025年2月にチャンドラー店、ディアブルック店、同年3月にザ・ミルズ・アット・ジャージーガーデンズ店を出店した。

なお、中国において2025年3月に南京江寧金鷹店を閉店した。

なお、同社グループが運営する屋内型複合レジャー施設は、長期休暇の多い第2四半期及び第4四半期に売上高が増加する傾向があり、四半期毎で経営成績の偏りが生じる。

セグメントごとの経営成績は次のとおり。

 

■日本

2024年4月に町田ジョルナ店を出店したほか、ミニクレーンゲーム機の増台を行い、多種多様な景品を取り揃えた。加えて、アーティストやバーチャルYouTuber、アニメコンテンツ等との期間限定コラボキャンペーンを積極的に行うほか、小中学生無料キャンペーンやリモートイベント、スポッチャでの新しい体験型アイテムの導入を引き続き実施する等、新規顧客層の開拓を図った。また、直近の経済状況を勘案し、料金の見直しを実施した。

以上の結果、ボウリング収入は前の期比6.2%増、アミューズメント収入は同2.3%増、カラオケ収入は同6.0%増、スポッチャ収入は同8.9%増となった。

 

■米国

営業基盤を拡大するため、新たに2024年4月にラスベガスサウスアウトレット店、同年6月にプラザボニータ店、同年7月にガーニーミルズ店、同年11月にミッションビエホ店、ストーンズタウン店、2025年2月にチャンドラー店、ディアブルック店、同年3月にザ・ミルズ・アット・ジャージーガーデンズ店を出店した。

アミューズメントにおいては、昨年に引き続き、1店舗あたり約120台のクレーンゲーム機を配置する「Mega Crane Zone」の導入やミニクレーンゲーム機の増台、音楽ゲーム及びリデンプションゲーム等の最新アミューズメント機器の導入を積極的に行っている。さらに、日本食を中心としたフードメニューの拡充や時機を見た戦略的な値上げを実施した。また、新たにジャパニーズフードホール併設店舗の出店に向けた事業展開準備を行っている。

以上の結果、ボウリング収入は前の期比13.7%増、アミューズメント収入は同23.3%増、飲食・その他収入は同27.2%増、スポッチャ収入は同15.0%増となった。

 

■2026年3月期の見通し

2026年3月期の業績は、売上収益1931億6000万円、営業利益312億2000万円、税引前利益272億3000万円、最終利益184億5000万円、EPS70.37円を見込む。株価収益率は13.0倍となる。

・売上収益:1931億6000万円
・営業利益:312億2000万円
・税引前利益:272億3000万円
・最終利益:184億5000万円
・EPS:70.37円

※この期からIFRSの任意適用を行うため、前期との比較はなし。