カプコン、26年3月期は前期に続き売上、利益とも過去最高を計画 『モンハンワイルズ』などリピートタイトル中心に拡大 新作は販売本数減の見通し

カプコン<9697>は、この日(5月13日)、2026年3月期の連結業績について、売上高1900億円(前期比12.0%増)、営業利益730億円(同11.0%増)、経常利益700億円(同6.6%増)、最終利益510億円(同5.3%増)と増収増益・過去最高業績を見込んでいることを明らかにした。リピート販売を中心に業績拡大を目指していく考えのようだ。

・売上高:1900億円(同12.0%増)
・営業利益:730億円(同11.0%増)
・経常利益:700億円(同6.6%増)
・最終利益:510億円(同5.3%増)
・EPS:121.93円

 

主力のゲーム事業では、新作は同35.4%減の800万本とする計画。大ヒットタイトル『モンスターハンターワイルズ』を投入した翌期ということで反動減を見込んでいるようだ。

新作タイトルは、今年5月に『カプコンファイティングコレクション 2』と『鬼武者2』を投入するほか、Nintendo Switch 2 向けに『ストリートファイター6』と『祇(くにつがみ):Path of the Goddess』を6月に投入する。

これ以外にも新作タイトルを用意しているとのこと。なお、鬼武者シリーズ完全新作『鬼武者 Way of the Sword』を2026年に発売する予定だが、今期中の発売になるかどうかは開示していない。

また、リピートタイトルは、同16.5%増の4600万本となる見通し。『モンスターハンターワイルズ』などについてデジタル販売の強化と販売施策の推進により、収益の最大化と総販売本数の継続的な増加を目指す。『モンスターハンターワイルズ』は、4月以降も各種ストアのランキングでもしばしば首位を獲得するなど好調に推移している。

さらに、『ストリートファイター6』のeスポーツ展開の継続により、引き続きブランドの価値向上とユーザー数の拡大を推し進めていく。 

 

【アミューズメント施設事業】
当事業では、新業態店舗の展開を継続するとともに、引き続き堅実な店舗出店、運営を進めていく。また、各店舗におけるイベント実施等により、リアル店舗の魅力の最大化と他事業とのシナジー効果の創出を図っていく。次期は出店10店舗を予定している。

 

【アミューズメント機器事業】
パチスロ市場をけん引しているスマートパチスロにおいて、人気IPを中心に新機種を順次投入していく。次期は『デビル メイ クライ 5 スタイリッシュトライブ』を6月に投入するほか、3機種の投入により販売台数4万3000台を予定している。

 

【その他事業】
その他事業については、『ストリートファイター6』を活用したeスポーツビジネスにおいて、今夏にサウジアラビアで開催されるeスポーツの世界大会「Esports World Cup」との提携を決定している。当該大会と「CAPCOM Pro Tour 2025」を初めとした同社3大会との協力体制の構築により、『ストリートファイター6』のさらなる認知拡大に注力するなど、様々な施策によりグローバル市場での成長を図っていく。

また、同社IPの全世界への浸透拡大を図るため、コンテンツの映像化推進や他業種とのコラボレーションを通じ、ワンコンテンツ・マルチユース戦略の強みを最大限に生かした施策をグローバルに推し進める。コンテンツのブランド拡大を図るとともに、コーポレートブランドの価値の最大化に努めていく。

株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1696億400万円、営業利益657億7700万円、経常利益656億3500万円、最終利益484億5300万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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