ブシロード、第3四半期決算は営業利益41倍の28億円とV字回復　ヴァイスシュヴァルツやヴァンガードなどTCGが国内外で拡大　フィギュアやプライズも高成長

ブシロード<7803>は、5月15日、2025年6月期 第3四半期累計の連結決算を発表し、売上高393億7100万円(前年同期比19.8%増)、営業利益28億7900万円(同4011.4%増)、経常利益28億9900万円(同344.0%増)、最終利益16億9400万円(前年同期は2500万円の損失計上)と大幅増益を達成した。

・売上高:393億7100万円(同19.8%増)
・営業利益:28億7900万円(同4011.4%増)
・経常利益:28億9900万円(同344.0%増)
・最終利益:16億9400万円(同2500万円の損失計上)

主力のTCG(トレーディングカードゲーム)では、新作「ラブライブ!シリーズ オフィシャルカードゲーム」が順調に立ち上がったほか、「ヴァイスシュヴァルツ」と「カードファイト!! ヴァンガード」が順調に推移し、業績拡大をけん引した。クレーンゲーム景品やフィギュアなどを手掛けるMDも大きく成長し、収益を押し上げた。

■エンターテイメント事業

売上高347億4700万円(同24.1%増)、セグメント利益28億1000万円(前年同期はセグメント損失3億0600万円)となった。

①TCGユニット
2月に新TCG「ラブライブ!シリーズ オフィシャルカードゲーム」の日本語版と簡体字版を同時発売し、順調な初動となった。また、既存TCGの「ヴァイスシュヴァルツ」「カードファイト!! ヴァンガード」も順調に推移している。「ヴァイスシュヴァルツ」英語版では「GODDESS OF VICTORY: NIKKE(勝利の女神:NIKKE)」が売上を牽引した。

②コンテンツユニット
モバイルゲーム「バンドリ! ガールズバンドパーティ!」が8周年を迎え、日本語版・簡体字版ともに好調に推移した。コンソールゲームは「カードファイト!! ヴァンガード ディアデイズ2」「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 水と光のフルランド」の2作品を発売した。

③ライブエンタメユニット
大規模ライブの端境期となったため、減収となったものの、バンドリ!プロジェクトを中心に引き続き順調に推移した。

④MD(マーチャンダイジング)ユニット
一般MD商品の中国への輸出が落ち着いたものの、物販催事等、各事業で計画を上回り順調に推移した。また、ミニクレーン機向け新ブランド「たいにぃぎふと」が好調な初動となった。

⑤アドユニット
アドユニットは、引き続きアニメ委員会への出資・参画や自社イベント運営・制作などを通じて、グループ事業全体の規模拡大に貢献している。

■スポーツ事業

スポーツ事業は、売上高46億2400万円(同5.0%減)、セグメント利益6800万円(同81.9%減)となった。新日本プロレスリングは東京ドームで興行を2日連続で開催し、増収となったものの利益貢献は限定的であり、軟調に推移した。スターダムは動員が緩やかに回復基調であり、選手のTV出演のほか、初の沖縄大会を開催するなど全国区へファン拡大に注力した。

■2025年6月期の見通し

2025年6月期の業績は、売上高535億円(前期比15.6%増)、営業利益41億5000万円(同370.5%増)、経常利益41億5000万円(同118.6%増)、最終利益24億9000万円(同209.7%増)、EPS0.00円を見込む。

・売上高:535億円(同15.6%増)
・営業利益:41億5000万円(同370.5%増)
・経常利益:41億5000万円(同118.6%増)
・最終利益:24億9000万円(同209.7%増)
・EPS:36.21円

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:73.6%
・営業利益:69.4%
・経常利益:69.9%
・最終利益:68.0%