オルトプラス、2Q(10~3月)は主力の運営タイトルのユーザー課金額の減少で減収・赤字計上に 自社パブリッシングタイトルの拡充に注力

  • オルトプラス<3672>は、5月8日に2025年9月期の第2四半期累計(10~3月)の連結決算を発表、主力の運営タイトルのユーザー課金額の減少やオリジナルタイトル開発の拡大に伴なう人材配置の変更による受託額の減少によって減収となった。

    売上高14億5100万円(前年同期比25.3%減)
    営業損益2億3500万円の赤字(同2億2100万円の赤字)
    経常損益2億2400万円の赤字(同2億100万円の赤字)
    最終損益2億2100万円の赤字(同2億100万円の赤字)

    ゲームタイトル運営については、『ヒプノシスマイク-Alternative Rap Battle- 』に加えて新たに『プリンセス&ナイト』の運営を受託したことから、第2四半期末時点では2タイトル(自社パブリッシング1、運営受託1)を運営している。

    同社グループは、持続的成長基盤の確立を目指して、自社パブリッシングタイトルを拡充すべく、大型の国内IPのゲーム化権を取得し、2年後のリリースに向けて開発に着手するとともに、海外ゲームタイトル『忘却前夜』の国内独占配信権を取得し、今期中のリリースに向けてローカライズ開発を開始した。また、前年度よりプラットフォーム事業者からの支援を受けて進めていたオリジナルタイトルの開発は、今期中のリリースに向けて開発を進めており、第2四半期末では計3件の自社パブリッシングタイトルの開発が進行している。引き続き提供タイトルの拡充のために有力なIPの獲得を目指していく。

    受託開発については、1件の開発案件が中止となったが、1件の開発が完了し、新たに開発案件を1件受託し、第2四半期末時点で2件の受託開発(ゲーム系1、サービス開発系1)が進行している。

    拡大する「推し活」市場への進出を狙いとして、俳優小説アプリ「KISSMILLe(キスミル)」に係る共同事業を開始し、2024年11月以降、若手俳優をキャストした3本の同社オリジナルコンテンツをリリースしたが、ユーザーの獲得が思うように進まないことを踏まえて、今後はIPの魅力を引き出すコンテンツになるようにビジネススキームの見直しを進めている。

    ゲーム開発人材を中心とする技術・人材支援については、引き続き主要取引先であるゲーム会社の開発プロジェクトの見直しや運営中止などの影響を受けて人材稼働数の減少が続いていることから、ゲーム業界での営業活動に加えて、ゲーム業界以外のクライアントの獲得も継続して注力している。

  • ■2025年9月期業績見通しは引き続き非開示

  • 2025年9月期の業績見通しは引き続き非開示。同社グループの事業領域であるゲーム業界を取り巻く環境の変化が大きく、業績が短期間で大きく変動する可能性があることと、新規事業への進出を含めた構造改革中であり、将来的な業績予測を合理的に算出することが困難であることから期業績予想の開示を見合わせるとしている。

株式会社オルトプラス
https://www.altplus.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社オルトプラス
設立
2010年5月
代表者
代表取締役CEO 石井 武
決算期
9月
直近業績
売上高28億9700万円、営業損益4億6700万円の赤字、経常損益4億4200万円の赤字、最終損益4億3400万円の赤字(2025年9月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3672
企業データを見る