テレ東、25年3月期のアニメ収入は10%増の231億円と過去最高…「BORUTO」や「ポケモン」好調、「スパイファミリー」配給収入も貢献

テレビ東京ホールディングス<9413>は、2025年3月期の決算でテレビ東京のアニメ部門のライツ収入が前の期比10.2%増の231億0800万円と過去最高となったことを明らかにした。「BORUTO」の中国におけるSNSゲームや「ポケットモンスター」が好調に推移した、としている。さらに2023年12月に公開した「劇場版SPY×FAMILY CODE:White」の国内での配給収入や、海外での番組販売が順調に推移したことに加え、「ブラッククローバー」のゲーム化権などが売上を伸ばしたという。

【作品売上ランキング】
① BORUTO
② NARUTO
③ 遊戯王
④ ポケットモンスター
⑤ ブラッククローバー

グループ内のアニメ関連事業をピックアップすると、CS放送アニメ専門チャンネル「AT-X」を手掛けるエー・ティー・エックスは、売上高が同0.4%増の33億3400万円だった。放送売上に関しては、加入促進キャンペーンを通して、加入者数の大幅な落ち込みを食い止め増収となった。ライツ売上に関しては、「陰の実力者になりたくて!」「東京リベンジャーズ」などが好調に推移したが前年には届かなかった。

また、音楽出版関連のテレビ東京ミュージックは、売上高は同2.8%減の42億5600万円だった。北米・南米・欧州地域で「NARUTO」「BORUTO」等アニメ関連のBGMや一般楽曲等の海外印税収入が好調に推移したものの、「SPY ×FAMILY」のテーマ曲などの国内印税収入が好調だった前年同期の水準までは届かなかった。