エイチームHD、3Q(8~4月)決算は売上高1%減、営業益541%増に 利益確保を優先した事業運営が奏功 暗号資産評価益計上で通期経常益予想を上方修正
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エイチームホールディングス<3662>は、6月6日、2025年7月期の第3四半期累計(8~4月)の連結決算を発表、売上高はデジタルマーケティング事業の金融メディア事業の外部環境の悪化が継続しており減収にとどまった。
一方で各利益項目は、デジタルマーケティング事業とエンターテインメント事業の利益確保を優先した事業運営により、大幅な増益での着地となった。
なお、経常利益が膨らんでいるのは、暗号資産評価益を営業外利益として計上したことなどが影響している。
売上高179億6900万円(前年同期比1.2%減)
営業利益9億2400万円(同541.0%増)
経常利益12億6700万円(同496.2%増)
最終利益10億2700万円(同78.0%増)各セグメント別の状況は以下のとおり。
①メディア・ソリューション 売上高132億6300万円(前年同期比0.5%増)、セグメント利益12億400万円(同31.1%増)
売上高は金融メディア事業において大手クライアントの予算縮小および競合の広告出稿強化に起因する利用件数の減少が継続しているものの、M&Aにより取得した企業の売上高が計上されたことに加え、主に自動車関連事業および引越し関連事業が前年同期比および前年同月比で増収となり好調に推移したため微増収となった。セグメント利益は前述のとおり金融メディア事業における減収による減益に加え、暗号資産に関わる販売促進引当金繰入額を計上したことにより費用が増加したものの、利益確保に向けた各事業の取り組みが奏功し、前年同期比および前年同月比で増益となった。②D2C 売上高16億4600万円(同6.4%減)、セグメント利益6800万円(前年同期1億5000万円の赤字)
売上高はD2C全体で利益確保を優先した事業運営方針に則り、広告投資を抑制したことにより新規顧客数が減少したため、前年同期比および前年同月比で減収となった。セグメント利益は前述のとおり利益確保を優先した事業運営方針に則り運営効率化を図ったため、前年同期間の赤字から黒字に転じ、前年同月比では大幅に増益した。③エンターテインメント 売上高30億5900万円(同5.3%減)、セグメント利益3億4000万円(前年同期1億2000万円の赤字)
売上高はゲームアプリ全体で引き続き減収傾向であり、前年同期比および前年同月比で減収となった。セグメント利益は2024年8月から2025年1月期に続き既存タイトルの効率的な運用やコスト抑制の実施に加え協業案件の比率が増加したため増益となり、前年同期間および前年同月の赤字から黒字に転じた。 -
■通期業績予想を再修正
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2025年7月期通期の連結業績予想については、4月10日に開示した修正予想から経常利益のみを上方修正しており、以下のとおり。
売上高250億円 (前期比4.5%増)
営業利益10億円(同77.8%増)
経常利益13億円(同113.4%増)
最終利益10億円(同4.9%増)
会社情報
- 会社名
- 株式会社エイチームホールディングス
- 設立
- 2000年2月
- 代表者
- 代表取締役社長 林 高生
- 決算期
- 7月
- 直近業績
- 売上高239億1700万円、営業利益8億4500万円、経常利益15億8500万円、最終利益10億3600万円(2025年7月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3662
