ブックオフGHD、25年5月期決算は営業利益13%増の34億円と2ケタ増益…トレカ・ホビーやアパレル、書籍好調で国内既存店売上が拡大

ブックオフグループホールディングス<9278>は、7月10日、2025年5月期の連結決算を発表し、売上高1192億0500万円(前の期比6.8%増)、営業利益34億4800万円(同13.0%増)、経常利益39億0300万円(同13.2%増)、最終利益21億0100万円(同23.2%増)と増収増益だった。

・売上高:1192億0500万円(同6.8%増)
・営業利益:34億4800万円(同13.0%増)
・経常利益:39億0300万円(同13.2%増)
・最終利益:21億0100万円(同23.2%増)

同社では、全ての事業において売上が前年を上回ったが、とりわけ主力の国内ブックオフが好調だった。トレカ・ホビーやアパレル、書籍を中心に既存店売上高が前年を上回ったという。一部小売企業に「Nintendo Switch2」の収益への効果が徐々に出てきているが、発売は6月なので次の四半期決算が注目される。

【国内ブックオフ事業】
前期において、BOOKOFF SUPER BAZAAR2店舗(草加セーモンプラザ店、イトーヨーカドー八王子店)、BOOKOFF5店舗(じゃんぼスクエア香芝店、イトーヨーカドー東村山店、チャチャタウン小倉店、リヴィン田無店、仙台クリスロード店)を出店した。

直営既存店においてトレーディングカード・ホビー、アパレル、書籍、貴金属・時計・ブランドバッグ等の売上高が前の期を上回ったことで、売上高1043億0900万円(同5.3%増)となり、セグメント利益53億4700万円(同18.7%増)となった。

【プレミアムサービス事業】
前期において、hugall2店舗(大宮髙島屋店、横浜髙島屋店)、BOOKOFF総合買取窓口4店舗(桜新町駅前店、田園調布店、茗荷谷店、目黒店)、Rehello2店舗(吉祥寺店、清澄白河店)を出店した。

前期及び当期の新規出店等により仕入高が前の期を上回ったことにより、売上高71億7700万円(同6.3%増)となった。一方で、新店において仕入高が想定を下回ったことやアパレル商品の販売効率の低下、事業成長に向けた人員拡充を進めたこと等により、セグメント利益4400万円(同89.3%減)となった。

【海外事業】
前期において、アメリカ合衆国にBOOKOFF3店舗(Massapequa店、Monterey Park店、Phoenix店)、マレーシア国にJalan Jalan Japan4店舗(Berjaya Mega Mall店、The Mines Mall店、AEON BiG Taman Falim店、Star Avenue店)、カザフスタン共和国にJalan Jalan Japan4店舗(Aksai店、Sayahat店、Vodnik Alatau店、Alatau Plaza店)を出店した。

アメリカ合衆国内の「BOOKOFF」、マレーシア国・カザフスタン共和国内の「Jalan Jalan Japan」それぞれにおいて新規出店が寄与し、売上高が前の期を上回ったことで、売上高61億7600万円(同32.3%増)となった。一方で、マレーシア国の既存店舗における客数の減少やカザフスタン共和国における収益化の遅れ等により、セグメント利益6億9400万円(同4.1%減)となった。

【その他】
前期において、Japan TCG Center2店舗(那覇沖映通り店、蒲田駅東口店)を出店した。

 

■2026年5月期の見通し

2026年5月期の業績は、売上高1270億円(前期比6.5%増)、営業利益38億円(同10.2%増)、経常利益40億円(同2.5%増)、最終利益22億円(同4.7%増)、EPS125.38円を見込む。株価収益率は11.3倍となる。

・売上高:1270億円(同6.5%増)
・営業利益:38億円(同10.2%増)
・経常利益:40億円(同2.5%増)
・最終利益:22億円(同4.7%増)
・EPS:125.38円