HEROZ<4382>は、9月11日、2026年4月期の第1四半期(5~7月)の連結決算を発表、前期に先行投資を行った成果が今期から段階的に顕在化してきたこともあり、売上高・営業利益ともに順調な立ち上がりとなった。
売上高15億1400万円(前年同期比7.9%増)
営業利益1億1700万円(同58.3%増)
経常利益9400万円(同68.6%増)
最終損益1100万円の赤字(前年同期4500万円の赤字)
①AIX事業
BtoC領域において将棋への注目度向上が続いたことや、イベント実施、BtoB領域における稼働プロジェクト数の増加などの効果により、安定した収益を上げた。BtoC領域については、もともと市場において有している圧倒的なネットワーク外部性に加え、将棋への注目度向上が続いたこともあり、「将棋ウォーズ」「棋神アナリティクス」「棋神ラーニング」ともに安定した収益を上げた。
また、BtoB領域についても、LLMやAIエージェントに関する投資拡大・注目度向上を受け、稼働プロジェクト数・引き合いの増加等により収益が拡大した。HEROZのAIソリューション関連事業については、前年同期比で20%弱の成長を達成したほか、「HEROZ ASK」「AIさくらさん」などのリカーリング売上も引き続き増加しており、ストラテジットが提供する「JOINT iPaaS for SaaS」についても、売上拡大が継続した。
②AI Security事業
サイバー攻撃やセキュリティ被害の増加、AIエージェントの潮流の高まりなどに伴い、セキュリティ関連の需要も拡大する中で、同社は従来のゲートウェイセキュリティに加え、エンドポイントセキュリティ対策としてサイバー攻撃の兆候を検知するVarioマネージドEDR、増加するランサムウェア被害(身代金要求型ウイルス)から企業の情報資産を守るデータバックアップ(VDaP)、社内の通信機器の状況を運用監視し、通信環境を脆弱性から守るマネージドLAN/WIFIなどの各種サービスにより、増大する脅威に対して多層防御により安心、安全なビジネス環境の構築を支援した。また、前期より中堅・中小企業向けサイバー攻撃対策として、セキュリティ対策の構築から運用まで、24/365WORKで請け負う「Vario Ultimate ZERO」を提供している。
■通期業績予想は変更なし
2026年4月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。
売上高67億円(前期比13.0%増)
営業利益8億円(同161.1%増)
経常利益7億2000万円(同215.5%増)
最終利益1億5000万円
会社情報
- 会社名
- HEROZ株式会社
- 設立
- 2009年4月
- 代表者
- 代表取締役Co-CEO 林 隆弘/代表取締役Co-CEO 髙橋 知裕
- 決算期
- 4月
- 直近業績
- 売上高59億2900万円、営業利益3億600万円、経常利益2億2800万円、最終損益1億7700万円の赤字(2025年4月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4382