gumi、1Q(5~7月)決算は不採算タイトル撤退やエイリム譲渡などで売上高が半減 収益性改善と暗号資産評価益計上で経常益は371%増に

gumi<3903>は、9月12日、2026年4月期の第1四半期(5~7月)の連結決算を発表、不採算タイトルの早期撤退や一部タイトルの運営移管、子会社エイリムの譲渡の影響で売上高は半減したものの、利益率は改善した。

なお、経常利益が膨らんでいるのは、暗号資産評価益10億9400万円を営業外収益として計上しているためとなる。

売上高13億5400万円(前年同期比52.5%減)
営業利益7200万円(同11.0%増)
経常利益12億3400万円(同371.1%増)
最終利益12億4700万円(前年同期1億6700万円の赤字)

セグメント別の状況は以下のとおり。

①モバイルオンラインゲーム事業 売上高7億6300万円(前年同期比66.5%減)、営業損益9300万円の赤字(前年同期500万円の黒字)
売上高は、不採算タイトルの早期撤退や一部タイトルの他社への運営移管、そして前期に子会社エイリムの株式譲渡を行ったことなどにより、前年同期比で大幅な減収となった。営業利益は、開発・運用体制の見直しによるコスト削減(主に外注費・広告費の減少)が奏功したものの、上記の減収が影響し、前年同期比で減益となった。

②ブロックチェーン等事業 売上高5億9000万円(同4.0%増)、営業利益1億6500万円(同177.5%増)
売上高は、エンターテイメント領域においては、ブロックチェーン技術を活用した推し活プロジェクト「OSHI3」の第一弾タイトルである『ファントム オブ キル -オルタナティブ・イミテーション-』の配信に伴う売上高計上と、暗号資産の受領に伴う売上高計上などにより前年同期比で増収となった。

アセットマネジメント領域においては、ノード運営のポートフォリオ最適化により良質なトークンを保有し、安定収益を創出した結果、前年同期比でおおむね同水準の売上高となった。

営業利益は、売上高の増加に加え、開発中のタイトルの開発コストが減少したことなどに伴い、前年同期比で増益となった。

■通期業績予想は引き続き非開示

2026年4月期通期の業績予想については引き続き非開示。モバイルオンラインゲーム事業およびブロックチェーン等事業を取り巻く事業環境の変化が激しく、適正かつ合理的な業績予想の算出が困難であるため、としている。

※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

株式会社gumi
http://gu3.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社gumi
設立
2007年6月
代表者
川本 寛之
決算期
4月
直近業績
売上高89億4200万円、営業利益3億7000万円、経常利益21億300万円、最終利益20億6300万円(2025年4月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3903
企業データを見る