KADOKAWA、アニメ事業の中間決算は育成作品の多さや期ズレの影響で営業赤字に 下期は【推しの子】3期や『メダリスト』2期で大型作品で巻き返しへ

KADOKAWA<9468>は、アニメ・実写映像セグメントの9月中間決算について、売上高が前年同期比20.4%減の210億3000万円、営業損失は8億9500万円(前年同期は36億4000万円の利益計上)と減収・赤字転落となった。
同社では、人気シリーズ最新作をはじめとして大型作品が力強く貢献した前年同期と異なり、人気シリーズ育成を企図した初のアニメ化作品の比率が多かったため、と説明している。
このため、収益性の高い国内・海外配信許諾、グッズ・ゲーム化許諾など1作品当たりの売上が減少したとのこと。一部作品については、売上が第3四半期にずれ込む作品が複数あったことも響いた。
他方、実写映像では、劇場新作『山田くんとLv999の恋をする』『見える子ちゃん』が貢献した一方で、劇場公開済みの複数作品に係る二次利用収入が大きかった前年同期からは減収となった。
下期では、上期に発生した期ズレの解消に加えて、『勇者刑に処す』や『【推しの子】』3期、『メダリスト』2期等の大型作品の貢献に期待しているという。


会社情報
- 会社名
- 株式会社KADOKAWA
- 設立
- 1954年4月
- 代表者
- 代表執行役社長CEO 夏野 剛/代表執行役CHRO兼CLMO 山下 直久
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2779億1500万円、営業利益166億5100万円、経常利益177億4200万円、最終利益73億9200万円(2025年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9468