グリーHDのゲーム事業…1Q(7~9月)は『まどドラ』初動の盛り上がりの反動で減収に 海外受託開発案件は底堅く推移 超大型の他社IPタイトルの開発が進捗

グリーホールディングス<3632>は、11月6日に2026年6月期の第1四半期(7~9月)の連結決算を発表し、その決算説明資料を公開した。今回はその中から同社のゲーム事業の状況を取り上げたい。
ゲーム事業の第1四半期期間(7~9月)は、売上高75億円(前四半期比17%減、前年同期比14%減)、営業利益7億8000万円(同52%減、同32%増)となった。

ライブサービスゲーム事業は、新作『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra』(以下『まどドラ』)の初動の盛り上がりからの反動などにより一時的に減速した。ただし、海外受託開発案件が底堅く推移したことで利益は前年同期を上回った。
なお、超大型他社IPタイトルの開発が進捗しているとのことで、情報が公開されるタイミングが迫っているもようだ。

新作パイプラインについては、コンシューマ向けRPGの自社IPタイトル2本とライブサービスによるRPGの他社IPタイトル2本、自社IPタイトル1本の合計5本と前半期と同じ内容となっている。
コンシューマ向けタイトルで一部開発を外部委託していることも明らかにしており、同社の中に開発ノウハウを取り入れて蓄積する動きも行っているようだ。

ゲーム事業の2026年6月期通期の見通しについては、既存タイトルの足元の状況などを織り込み、当初予想より弱含む見通しとしている。
一方で、各種新規タイトルの開発により費用増が見込まれるものの、収益性改善やコストコントロールにより、営業利益は当初業績予想の水準を確保する見通しだという。

会社情報
- 会社名
- グリーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高571億1100万円、営業利益48億6000万円、経常利益37億6000万円、最終利益11億9400万円(2025年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632