パピレス、2Q(4~9月)決算は売上高8%減ながら1億5400万円の営業黒字に転換 前期に実施した先行投資の反動で利益率が好転

パピレス<3641>は、11月10日、2026年3月期の第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表、オリジナルコンテンツの制作と広告宣伝施策など先行投資を行った前期から利益率が好転し、各利益項目とも黒字転換を達成した。

売上高74億5700万円(前年同期比8.7%減)
営業利益1億5400万円(前年同期8400万円の赤字)
経常利益2億円(同1億8000万円の赤字)
最終利益6300万円(同2億1200万円の赤字)

①電子書籍事業
顧客第一主義の基本理念に基づくサービスの向上および他社との差別化を図るためのブランド戦略施策を実施した。サービス向上施策は、レンタル販売方式の拡充を進めた。ブランド戦略施策は、中長期的な事業拡大を目的とした広告宣伝を、先行投資として積極的に行った。また、ユーザーへの還元を目的とした販売促進施策も積極的に行っている。

さらに、将来市場が拡大すると予測される英語圏や中国語圏を中心とした海外事業への投資強化および、今後市場に普及していく5G向けの次世代コンテンツの開発並びに高品質なオリジナルコンテンツの増産にも取り組んだ。

②IP制作事業
セガサミーホールディングス<6460>との合弁会社JadeComiXが中心的な役割を担い、日本発のオリジナル作品および関連IPの創出を推進している。グローバルな事業展開に向け、フルカラー縦スクロールコミックレーベル「ZETooN」を立ち上げ、コンテンツIPの企画の立案に注力した。Webtoonを主軸に、コンテンツIPを異なるメディアに展開していくことを目指している。

■通期業績予想は変更なし

2026年3月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、以下のとおり。

売上高153億6500万円(前期比2.6%減)
営業利益4億3500万円(前期3億900万円の赤字)
経常利益4億9200万円(同2億8300万円の赤字)
最終利益2億1900万円(同1億6400万円の赤字)

株式会社パピレス
https://papy.co.jp/corp_site/

会社情報

会社名
株式会社パピレス
設立
1995年3月
代表者
代表取締役社長 松井 康子
決算期
3月
上場区分
東証スタンダード
証券コード
3641
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