タカラトミー、9月中間決算は営業利益5.1%減の117億円と減益…戦略的映像・人財投資や米関税政策の影響で

タカラトミー<7867>は、11月11日、2026年3月期 第2四半期累計の連結決算を発表し、売上高1278億8400万円(前年同期比5.9%増)、営業利益117億3000万円(同5.1%減)、経常利益118億2600万円(同0.6%減)、最終利益81億2500万円(同3.9%減)だった。

・売上高:1278億8400万円(同5.9%増)
・営業利益:117億3000万円(同5.1%減)
・経常利益:118億2600万円(同0.6%減)
・最終利益:81億2500万円(同3.9%減)

同社では、売上高の増加に伴い売上総利益は伸長したものの、戦略的な映像・人財投資に加え、アメリカズの売上減少に伴う販管費率の増加などが営業利益の減少につながった、としている。

国内では、日本セグメントの売上高は1101億7600万円(同5.2%増)、営業利益は141億4700万円(同4.0%増)だった。トレーディングカードゲームの販売がVTuberグループ「にじさんじ」とのコラボや「ディズニー・ロルカナ・トレーディングカードゲーム」のシリーズ展開により大幅に伸長した。「トミカ」は新シリーズ「トミカ・プラレールブロック」やKidults層向けの「トミカプレミアム」「トミカリミテッドヴィンテージ」などが好調に推移し、アジアでもファン拡大施策を推進した。タカラトミーアーツの「ぬいぐるみ」「ガチャ」やポケモンアミューズメントマシン「ポケモンフレンダ」も堅調に推移した。キデイランドもインバウンド需要や新店効果で業績が拡大した。

一方、アメリカズの売上高は342億1500万円(同6.3%減)、営業利益は12億3900万円(同27.2%減)と減収減益となった。関税影響による玩具市場の消費低迷が見られ、ベビー用品の販売減少などにより売上高は123億8100万円(同12.0%減)、営業損失は3億7200万円(前年同期営業損失3億1200万円)と損失が拡大した。アジアセグメントも北米向け商品の出荷減少なども影響した。

 

■2026年3月期の見通し

2026年3月期の業績は、売上高2600億円(前期比3.9%増)、営業利益220億円(同11.5%減)、経常利益218億円(同9.3%減)、最終利益140億円(同14.4%減)、EPS156.01円を見込む。株価収益率は20.7倍となる。

・売上高:2600億円(同3.9%増)
・営業利益:220億円(同11.5%減)
・経常利益:218億円(同9.3%減)
・最終利益:140億円(同14.4%減)
・EPS:156.01円

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:49.2%
・営業利益:53.3%
・経常利益:54.2%
・最終利益:58.0%

株式会社タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社タカラトミー
設立
1953年1月
代表者
代表取締役会長 小島 一洋/代表取締役社長CEO 富山 彰夫
決算期
3月
直近業績
売上高2502億3500万円、営業利益248億7000万円、経常利益240億3300万円、最終利益163億5000万円(2025年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7867
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