
テレビ朝日ホールディングス<9409>は、IP戦略の一環として、「クレヨンしんちゃん」のインド展開における成功事例を9月中間期の決算説明資料で紹介した。「クレヨンしんちゃん」は2006年の放送開始以来、現地語吹き替え版で830話以上を放送し、トップクラスの視聴率を維持しているという。2017年からは主要プラットフォームでの配信も開始した。
「クレヨンしんちゃんインドイヤー」と位置づけた2025年には、映画2作品を劇場公開した。5月公開の「オラたちの恐竜日記」は約40万人を動員し、9週間のロングヒットを記録し、9月公開の「超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」も約39万人を動員(10月26日現在)した。
インド情報・放送省主催コンベンションWAVESでの記者会見にて「クレヨンしんちゃんインドイヤー」の展開が発表され、劇場公開に合わせて日印政府公認の日本アニメイベント「MelaMelaAnimeJapan!! 2025」へのブース出展や映画プレミア試写会、ステージイベントを実施した。
また、現地アニメ専門学校でのワークショップや小中学校向けのスクールプログラム(目標100校)を開催したほか、大手日系現地法人やインド最大手クイックコマースサービスBlinkitなどとタイアップPRセールスも実施した。
さらに、Animation Network Award 2025では、「映画クレヨンしんちゃんオラたちの恐竜日記」が最優秀外国語長編アニメーション映画賞を、「Shin chan」が最優秀ライセンスキャラクター賞・インターナショナル部門を受賞した。
同社では、こうした活動を通じて、急成長するインドアニメ市場においてIP価値を高め、収益機会を拡大していく方針とした。
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