東京通信グループ、3Q(1~9月)決算は売上高11%増、1億8000万円の営業黒字に メディア事業と電話占いサービス事業が貢献 投資有価証券の売却も寄与

東京通信グループ<7359>は、11月13日、2025年12月期の第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表、主力のメディア事業と電話占いサービス事業が安定的に収益を確保したことに加え、投資事業における投資有価証券の売却が業績に大きく寄与し、大幅な増収、黒字転換を達成した。

売上高47億700万円(前年同期比11.2%増)
営業利益1億8000万円(前年同期2億7700万円の赤字)
経常利益6億5300万円(同1億8000万円の赤字)
最終利益1億5400万円(同2億6600万円の赤字)

主なセグメントごとの状況は以下のとおり。

①メディア事業 売上高26億3000万円(前年同期比9.4%増)、セグメント利益3億600万円(同161.8%増)
第2四半期期間までにApp StoreおよびGoogle Play(無料ゲーム)ランキングで1位を獲得したスマートフォンアプリ『隣の席はだれ?』と『ニッポン征服』が依然として事業を牽引し、着実な貢献を続けている。加えて、そのほかの新規タイトルも一定のユーザー獲得を進めており、収益面への寄与が見られた。さらに、既存タイトル群の安定した収益に加え、新規タイトルの立ち上がりも概ね順調であり、事業全体としては収益基盤の拡大に向けた進展が見られ、将来的な成長に資するものと考えている。なお、第3四半期期間におけるスマートフォンアプリの運用本数は246本となった。

②プラットフォーム事業 売上高16億7300万円(同1.9%増)、セグメント利益2億5100万円(同47.2%増)
主力である電話占いサービス事業が牽引し、前年同期を大きく上回る水準で堅調に推移した。電話占いサービス事業においては、AI技術を積極的に活用することで、既存の業務体制をさらに高度化し、業務効率の一層の向上と収益基盤の強化を実現することを目的に、生成AIソリューションの導入を決定した。生成AIの活用は、従来の延長線上では成し得なかった業務プロセスの革新的な変革を可能とするものであると考えているという。

エンタメテック事業については、前期より推進してきた収益構造の見直しが奏功し、2024年9月以降12ヵ月連続で黒字を計上した。これにより、1年間を通じた黒字基調の定着が確認され、見直し施策の効果が持続的に発現している。加えて、コスト効率の改善や既存サービスの収益性向上により、収益の質も着実に向上しており、現在は運用最適化と選択的な成長投資の段階へ移行した。

■通期利益予想は変更なし

2025年12月期の業績予想については、第2四半期決算と同時に発表した前回予想から変更なく、以下のとおり。

売上高62億円(前期比5.8%増)
営業利益1億8000万円(前期2億3000万円の赤字)
経常利益6億3000万円(同2億1100万円の赤字)
最終利益7500万円(同4億1300万円の赤字)

※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。

株式会社東京通信グループ
https://tokyo-tsushin.com/

会社情報

会社名
株式会社東京通信グループ
設立
2015年5月
代表者
代表取締役社長CEO 古屋 佑樹
決算期
12月
直近業績
売上高58億6100万円、営業損益2億3000万円の赤字、経常損益2億1100万円の赤字、最終損益4億1300万円の赤字(2024年12月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
7359
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