まんだらけ<2652>は、11月14日、2025年9月期の連結決算を発表し、売上高151億8300万円(前の期比5.0%増)、営業利益17億9200万円(同13.7%減)、経常利益17億5000万円(同14.8%減)、最終利益11億2100万円(同18.5%減)だった。
・売上高:151億8300万円(同5.0%増)
・営業利益:17億9200万円(同13.7%減)
・経常利益:17億5000万円(同14.8%減)
・最終利益:11億2100万円(同18.5%減)
同社の売上高は151億8300万円(同5.0%増)となった。主な要因としては、兵庫県神戸市における新店舗「まんだらけPUCK」(2024年11月開店)のオープンに加え、2025年8月には秋葉原の既存店舗「コンプレックス」に隣接する新店舗「コンプレックス2」をオープンしたことが挙げられる。
また、前事業年度に開店した京都店は2年目を迎え、安定した売上の推移を示している。加えて、訪日外国人客に向けた積極的な取り組みが奏功し、インバウンド需要を確実に売上へと結びつけた結果、既存店舗も好調な推移を維持している。
EC事業では、自社物流倉庫「SAHRA(サーラ)」を中心に、国内外の通販体制を継続的に強化している。こうした既存の基盤に加え、当事業年度は新たな施策として「メルカリShops」での販売を開始し、販売チャネルの拡大による売上の底上げに繋がっている。
オークション事業においては、年6回開催する「大オークション大会」ごとに、出品商品を網羅した商品目録『まんだらけZENBU』を発行している。掲載商品のオークション結果も前年を上回る落札実績となり、引き続き良好な成果を挙げている。
一方で、利益は2ケタの減益となった。役員退職慰労金規程が制定したことにより、役員退職慰労引当金を1億9800万円増やしたことが響いた。さらに販売力の強化を目的とした仕入(主に個人からの買取)の拡充や、人材育成への投資による人件費も増やしたという。同社では、取り扱い商品の幅を広げ、より専門性の高い買取が可能となる体制づくりを図っており、これらは今後の新店舗展開を支える重要な基盤投資と位置づけている。
特に同社事業の根幹である「良質な在庫の確保」に向けては、長期的な視点で在庫の充実を図っており、次期以降の新店舗展開に備えた準備を進めている。
さらに、買取商品の適切な保管・流通を目的とした新たな設備整備も計画中であり、同社ホームページ上で「近未来母艦TSUKUYOMI」として公開している新たな物流拠点の始動に取り組んでいる。これに伴い、人材の確保・育成を一層、充実する必要があることから、当事業年度を先行投資の時期と考え、将来に向けた体制強化を着実に推進してきたもの、としている。
■2026年9月期の見通し
2026年9月期の業績は、売上高158億3700万円(前期比4.3%増)、営業利益20億8700万円(同16.4%増)、経常利益20億5500万円(同17.4%増)、最終利益13億9000万円(同23.9%増)、EPS42.91円を見込む。株価収益率は8.1倍となる。
・売上高:158億3700万円(同4.3%増)
・営業利益:20億8700万円(同16.4%増)
・経常利益:20億5500万円(同17.4%増)
・最終利益:13億9000万円(同23.9%増)
・EPS:42.91円