角川GHD、第2四半期は文庫やラノベ、コミックス好調で営業益38%増を達成

角川グループホールディングス<9477>がこの日(10月27日)に発表した第2四半期累計(4~9月期)の連結業績は、売上高679億円(前年同期比1.5%増)、営業利益34億円(同38.8%増)、経常利益34億円(同18.2%増)、四半期純利益28億円(前年同期20億円の赤字)だった。     主力の書籍関連では、文庫やライトノベル、コミックスの各シリーズ作品に加え、文芸書、実用書でも市場ニーズにマッチした作品を継続的に生み出したことが奏功し、販売が好調に推移したため、としている。さらにゲームソフトやeコマース事業が順調に推移し、デジタルコンテンツ配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」も電子コミックや電子書籍の販売数を伸ばした。 ただ、雑誌・広告関連が苦戦した模様。東日本大震災の影響で販売、広告収入ともに厳しい状況が続き、映像関連でもアニメのBlu-ray作品を中心にパッケージビジネスは順調だったが、シネコン事業が大規模作品が少なかったために伸び悩んだとのこと。   ■2012年3月期の見通し 2012年3月通期は、売上高1420億円(前期比1.4%増)、営業利益85億円(同9.1%増)、経常利益88億円(同2.7%増)、当期純利益65億円(同2.1%増)を見込む。 同社では、第3四半期以降、TVアニメ放送を増加し、ライトノベル、コミックスのメディアミックス作品を中心に書籍販売の拡大を図り、ゲームソフトの発売、大型劇場映画の公開等により業績を伸長していく、としている。