サイバーエージェント<4751>は、この日(10月27日)2011年9月期の連結業績を発表し、Ameba関連事業とネット広告代理店事業が好調に推移し、大幅な増収増益を達成した。同社の業績は、売上高1195億円(前期比23.7%増)、営業利益143億円(同53.7%増)、経常利益141億円(同53.0%増)、当期純利益73億円(同33.3%増)だった。
■セグメント別の状況
「Ameba」や「アメーバピグ」などを展開するAmeba関連事業は、アメーバピグなどの課金収益や広告収入が拡大し、売上高207億円(前期比99.9%増)、営業利益57億円(同273.6%増)だった。Amebaの9月のPVは290億PV(前年同月168.5億PV)、会員数1823万人(同1123万人)だった。
Amebaとともに収益拡大をけん引したインターネット広告代理店事業は、売上高629億円(同24.4%増)、営業利益32億円(同54.0%増)だった。生産性の向上に努めながら顧客ニーズに沿った提案を行い、広告需要を着実に取り込んだ、としている。
ソーシャルゲームやオンラインゲームを展開するメディア関連事業は、売上高361億円(前期比7.8%増)、営業利益24億円(同8.1%増)だった。ソーシャルゲーム事業が拡大した、とのこと。
また、FX事業は売上高77億円(5.0%増)、営業利益32億円(同16.1%減)だった。レバレッジ規制の影響を受けた模様。投資育成事業については、保有株式の売却を行い、売上高2億円(53.1%減)、営業損失2億円(同3億円の損失計上)だった。
■2012年9月期の見通し
2012年9月期は、売上高1300億円(前期比8.7%増)、営業利益170億円(同18.5%増)、経常利益167億円(同18.3%増)、当期純利益85億円(同16.1%増)を見込む。
同社では、Ameba関連事業におけるアメーバピグを中心とした課金事業と広告事業の拡大に加え、インターネット広告代理事業の総合ネットビジネス事業への拡張、ソーシャルゲームの拡充、スマートフォン向けサービス・コミュニティの強化などを図っていく、としている。
会社情報
- 会社名
- 株式会社サイバーエージェント
- 設立
- 1998年3月
- 代表者
- 代表取締役 藤田 晋
- 決算期
- 9月
- 直近業績
- 売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 4751