セガサミーHD、26年3月期決算は売上高13%増、営業益2%減 遊技機事業の好調やM&A効果で2ケタ増収 RovioとStakelogicの減損計上で57億円の最終赤字に
セガサミーホールディングス<6460>は、5月12日、2026年3月期の連結決算を発表、エンタテインメントコンテンツ事業が低調に推移したものの、遊技機事業が好調に推移したことやM&A効果により、売上高は2ケタ増収を達成した。
一方、M&Aによる業績取込の影響などにより、営業利益は減益となった。
なお、最終損益が赤字となっているのは、RovioとStakelogicの減損損失を特別損失として計上したことが影響している。
■2026年3月期決算実績
売上高4875億4200万円(前年同期比13.7%増)
営業利益471億2800万円(同2.1%減)
経常利益542億500万円(同2.1%増)
最終損益57億5600万円の赤字(前年同期450億5100万円の黒字)
■各セグメントごとの状況
①エンタテインメントコンテンツ事業 売上高3266億390万円(前々期比1.6%増)、経常利益344億4700万円(同17.8%減)
コンシューマ分野は、『ソニックレーシング クロスワールド』(2025年9月25日発売)や『Football Manager 26』(2025年11月5日発売)などのフルゲーム新作タイトル、『ペルソナ5: The Phantom X』(2025年6月26日サービス開始)、『ソニックランブル パーティ』(2025年11月5日サービス開始)などのF2P新作タイトルなど、主力IPを中心とした新作を投入した。
しかし、一部タイトルが計画を下回って推移したことに加え、Rovioにおいて既存主力タイトルの低迷や、新作タイトルの投入が遅れたことから業績も低調に推移し、エンタテインメントコンテンツ事業全体では増収減益となった。
一方、現中期計画において拡大に注力しているトランスメディア展開に伴うライセンスアウト収入は、前期比で31.6%増となり、期を通じて着実に成長した。
映像分野は、劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)」(2025年4月18日公開)が興行収入約147億円のヒットとなったことに加え、国内外の配信プラットフォーム向けアニメーション作品の販売などが好調に推移し、増収増益となった。
AM&TOY分野においては、AM機器および玩具の定番製品を中心に堅調に推移した。
②遊技機事業 売上高1320億6300万円(同36.0%増)、経常利益333億100万円(同58.8%増)
パチスロは許認可の取得状況により、下半期中心の販売となったが、「スマスロ 東京リベンジャーズ」(2025年9月導入)、「スマスロ 北斗の拳 転生の章2」(2026年1月導入)、「スマスロ 甲鉄城のカバネリ 海門(うなと)決戦」(2026年3月導入)を中心に、各タイトルの販売が好調に推移し、前期比で増収増益となった。なお、「スマスロ 化物語」(2025年12月導入)および「スマスロ 甲鉄城のカバネリ 海門(うなと)決戦」は、2027年3月期において追加販売を予定している。
また、同社グループは長期的な縮小傾向が続く遊技機市場において、業界とメーカーが共存共栄していくための環境づくりに取り組んでおり、2026年3月期より新しいビジネスモデルの構築に向け、パチスロの新筐体(分離筐体)の投入を開始した。
③ゲーミング事業 売上高253億1200万円(同364.3%増)、経常損益184億600万円の赤字(前々期10億2300万円の黒字)
期中に買収が成立したGANおよびStakelogicの業績を取り込んだことにより、前期比で増収、経常損失を計上した(前期は経常利益を計上)。一方で、既存ビジネス領域であるゲーミング機器販売は過去最高の売上高を計上し、韓国の「パラダイスシティ」に係る持分法取込額も過去最高となった。
ゲーミング機器販売は、北米市場で主力シリーズである「Railroad RICHES」や「Super Burst」に加えて、新たに市場投入した「Railroad RICHES Link」および「Super Burst Boosted」の両シリーズについても高稼働を記録し、販売が好調に推移した。
韓国の「パラダイスシティ」は、カジノにおいて引き続き日本人VIP客のドロップ額(チップ購入額)が高い水準を維持したことや、ホテルにおいても高い稼働率・宿泊単価を維持し好調に推移したことから、2025年1月~12月の売上高および各段階利益は開業以来最高を記録した。加えて、繰延税金資産の計上もあり、持分法取込額は想定を上回る利益貢献となった。
■今期は増収・営業減益を見込む
2027年3月期通期の業績予想については、以下のとおり。
エンタテインメントコンテンツ事業は、主力IPのフルゲーム新作を投入するとともに、販売体制の整備やプロモーション活動の刷新などを通じて「売る力」を強化し、成長を目指す。
また、トランスメディア展開において、ライセンスアウト関連事業や主力IPである「ソニック」や「アングリーバード」IPの映像化などに取り組んでいくとしている
売上高5100億円(前期比4.6%増)
営業利益445億円(同5.6%減)
経常利益475億円(同12.4%減)
最終利益325億円(前期57億5600万円の赤字)
※過去12四半期分の四半期業績推移のグラフを追加しました。


会社情報
- 会社名
- セガサミーホールディングス株式会社
- 設立
- 2004年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 グループCEO 里見 治紀
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高4875億4200万円、営業利益471億2800万円、経常利益542億500万円、最終損益57億5600万円の赤字(2026年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 6460




