
アクセルマーク<3624>は本日5月29日、ネイルサロン事業などを手掛けるコンヴァノを割当先とする第三者割当増資を実施すると発表した。あわせて、コンヴァノを貸付人とする総額30億円のコミットメント型タームローン契約を締結する。第三者割当増資による調達額9億円と融資枠30億円を合わせ、総額39億円規模の資金調達となる。
今回の第三者割当増資では、アクセルマークが新たに4500万株を1株20円で発行し、全株をコンヴァノへ割り当てる。払込総額は9億円。増資後、コンヴァノは議決権ベースで約69%を保有する見込みで、アクセルマークの親会社および筆頭株主となる。
一方で、今回の増資は既存株主に対して極めて大きな希薄化を伴う。希薄化率は221%超に達しており、同社は「大規模な希薄化」に該当すると説明。発行価格も有利発行に該当すると判断しており、7月2日に開催予定の臨時株主総会で特別決議などを諮る。
アクセルマークは現在、継続企業の前提に関する重要な不確実性を開示している。主力だった広告事業の収益性低下に加え、新規事業への先行投資や事業整理に伴う損失計上などにより赤字が継続。2026年9月期中間期は営業損失3億300万円、経常損失3億3000万円、最終損失4億5100万円を計上した。
また、東京証券取引所グロース市場の上場維持基準である「時価総額40億円」にも未達の状況が続いており、2025年9月末時点の時価総額は約23億円だった。改善期間は2026年9月末までとなっており、同社は今回の資金調達について、上場維持と事業再建に向けた重要施策と位置付けている。
調達した資金は、同社が成長領域として掲げる「ビューティー&ウェルネス事業」や美容医療を含むヘルスケア分野へのM&A、事業投資に充当する方針。コンヴァノが持つ美容業界の顧客基盤や医療ネットワーク、M&A支援ノウハウを活用し、事業拡大を進める考えだ。
アクセルマークは近年、ゲームアプリ事業から撤退し、トレーディングカード事業や美容・ヘルスケア分野への転換を進めている。一方で、従来主力だった広告事業の低迷が続いており、今回の大型資金調達は、事業構造転換を加速させる狙いがあるとみられる。
同社は、2027年9月期以降の営業黒字化を経営目標として掲げている。
会社情報
- 会社名
- アクセルマーク株式会社
- 設立
- 1994年3月
- 代表者
- 代表取締役社長 松川 裕史
- 決算期
- 9月
- 上場区分
- 東証グロース
- 証券コード
- 3624




