【クリエイターの広報術:番外編(4)】プレスリリースの解禁時間(エンバーゴ)をメールの件名に書くべき3つの理由

木村英彦 取締役 編集長
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ゲームメディアの編集部には毎日大量のプレスリリースが届く。その中でたまに困るのが、解禁時間(エンバーゴ)の記載場所だ。

件名にも本文にも書かれておらず、WordやPDFの添付ファイルを開いて初めて解禁時間が分かるケースがある。

解禁時間そのものに不満があるわけではない。しかし、解禁時間はもっと目立つ場所に書いてほしいと思っている。メール本文でも添付のプレスリリースでも良いが、一番書いておくと良いのがメールの件名欄と考えている。

今回は、その理由を3つ紹介する。

 

■理由1:多くのプレスリリースは「すぐ掲載してよい」と考えるから

プレスリリースの大半には解禁指定がない。そのため、件名や本文に解禁時間の記載がない場合、多くの記者は「掲載可能な情報」と考える。

実際に記事化を検討し、添付ファイルを開いた段階で、

「○月○日○時解禁」

と書かれているのを発見することがあります。

正直なところ、

「それ、早く言ってよ~」

と思ってしまう。解禁情報は、記事を書き始める前に知りたい情報だ。

 

■理由2:掲載漏れや掲載遅れを防げるから

解禁情報が見つけにくいと、確認作業が増える。忙しいタイミングでは、「あとで確認しよう」となることもある。

しかし、その間にも新しいニュースは次々と入ってくる。

結果として、

・ 解禁日に対応できない
・ 掲載タイミングを逃す
・ 数日遅れで掲載する

といったことが起こり得る。せっかく興味を持たれたプレスリリースが、解禁情報の伝え方ひとつで機会損失につながるのはもったいない話だ。

 

■理由3:解禁前掲載の事故を防げるから

件名に解禁時間が書かれていると、メール一覧を見るだけで誰でも気づける。

例えば、

【6月15日10時情報解禁】新作ゲーム発表

と書かれていれば、編集部内で共有された際にも目に入りやすくなる。仮に誰かが誤って掲載しようとしても、「それ、まだ解禁前では?」と周囲が気づくことができるのだ。実際、これによって何度か事前に事故を防げたことが何度かあった。

一方で、解禁情報が添付ファイルの奥にしかない場合、そのファイルを開いた人しか知ることができない。誰も気づかずに掲載してしまうという事故が起こる可能性がある。

このように件名への記載は、記者への親切というだけでなく、解禁前掲載を防ぐためのリスク管理にもなる。

 

■解禁情報は「探させない」

解禁時間は重要な情報だ。

だからこそ、

・ 件名に書く
・ 本文冒頭に書く
・ 必要に応じて添付資料にも書く

という形が理想だ。解禁情報は隠すものではない。むしろ、誰が見ても分かる場所に置くべき情報だ。重要な情報は、探させない。それがプレスリリースの基本ではないだろうか。

  

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