カプコン、26年3月期の研究開発は548億円と過去最高水準 積極的な開発投資継続 『バイオレクイエム』大ヒット、世界的な支持集める

カプコン<9697>は、2026年3月期における研究開発活動の概要を明らかにした。研究開発投資額は548億3600万円となり、前期比10.8%増加した。売上高に対する比率は28.1%に達しており、ゲーム業界でも高水準の投資を継続している。

同社は「コンピュータを介した遊文化の創造」を掲げ、時代や価値観の変化を先取りした商品開発を経営の根幹に位置付けている。2026年3月末時点の研究開発要員は3011人で、グループ従業員全体の75.7%を占めた。開発人員の大半を研究開発部門に配置する体制は、同社の成長戦略を象徴するものといえる。

 

■主力タイトル開発に520億円超を投資

研究開発費の大半はデジタルコンテンツ事業に投じられた。同事業の研究開発投資額は522億1700万円で、前期比12.6%増となった。

期間中は主力IPの新作開発や既存タイトルのマルチプラットフォーム展開を推進した。

主力タイトルでは、サバイバルホラーシリーズ最新作『バイオハザード レクイエム』を開発・発売した。同作はフォトリアルなグラフィックと高い没入感を追求し、「震える恐怖」と「スリリングなアクション」を融合したサバイバルホラー作品として、グローバル市場で支持を集めたという。

また、Nintendo Switch 2向けに『バイオハザード ヴィレッジ』と『バイオハザード7 レジデント イービル』を発売した。

『モンスターハンター』シリーズでは、RPG作品の最新作『モンスターハンターストーリーズ3 ~運命の双竜~』を開発・発売。プレイヤーがモンスターと絆を結びながら冒険するシリーズ独自のゲーム性が高い評価を得たとしている。

過去作品の展開も進めた。『流星のロックマン パーフェクトコレクション』を現行機向けに移植し、操作性の向上やオンライン対戦機能を実装。さらに、『カプコンファイティングコレクション 2』やNintendo Switch 2版『ストリートファイター6』も投入した。

モバイル分野では、『バイオハザード』シリーズの世界観を活用した最新モバイルゲーム『バイオハザード サバイバルユニット』をiOSおよびAndroid向けに配信した。

 

■パチスロ開発にも継続投資

アミューズメント機器事業の研究開発投資額は26億1900万円で、前期比16.5%減となった。

同事業では、新筐体「イマーシブ」シリーズ第3弾となる『デビル メイ クライ 5 スタイリッシュトライブ』を投入したほか、第4弾として2022年発売のヒット機種の後継機となる『新鬼武者3』を開発・販売した。

 

 

■開発力が成長の源泉

カプコンは近年、自社開発エンジン「RE ENGINE」を活用した開発効率の向上と、主力IPの継続的な育成を進めている。研究開発費は売上高の3割近い水準に達しており、長期的な成長を見据えた先行投資を継続していることがうかがえる。

また、全従業員の4人に3人以上が研究開発部門に所属する体制は国内ゲーム業界でも際立っている。『バイオハザード』や『モンスターハンター』、『ストリートファイター』といった主力ブランドを支える開発力こそが、同社の競争力の源泉となっているようだ。

 

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株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1953億6500万円、営業利益752億9500万円、経常利益741億3400万円、最終利益545億8700万円(2026年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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