東映アニメ、第1四半期決算は営業益が過去最高74億円 海外配信・商品化権がけん引 『ドラゴンボール』『ONE PIECE』が成長支える

東映アニメーション<4816>は、本日7月31日、2027年3月期 第1四半期の連結決算を発表し、売上高220億3300万円(前年同期比13.1%増)、営業利益74億6500万円(同13.5%増)、経常利益82億4100万円(同15.4%増)、最終利益60億2700万円(同15.3%増)と2ケタの増収増益で着地した。営業利益は第1四半期として過去最高水準となった。

・売上高:220億3300万円(同13.1%増)
・営業利益:74億6500万円(同13.5%増)
・経常利益:82億4100万円(同15.4%増)
・最終利益:60億2700万円(同15.3%増)

 

主力IPの海外展開が業績を押し上げた。『ドラゴンボール』シリーズの海外配信権販売や、『ONE PIECE』の海外商品化権販売が好調に推移したほか、円安も追い風となった。一方で、中期経営計画に基づく戦略投資で販管費は増加したものの、収益性の高い海外事業の伸長により営業利益率は33.9%と前年同期を上回った。

事業別では、映像製作・販売事業が大きく伸長した。売上高は69億6700万円(同27.9%増)、セグメント利益は23億7300万円(同109.8%増)となった。海外映像では『ドラゴンボール』シリーズの配信権販売が国内外で好調に推移し、特に海外市場で大きく伸びた。国内でも同シリーズの配信権販売が増加したほか、テレビアニメ部門では新作の放映話数増加も増収に寄与した。

説明資料によると、海外映像事業では北米・欧州で『ONE PIECE』『ドラゴンボール』シリーズの新規契約や契約更新が進み好調だった。一方、中国では既存配信先との契約金額減少があったものの、その他地域で販売を拡大したことで全体では増収を確保した。

版権事業は売上高123億2400万円(同4.8%増)と増収だったものの、セグメント利益は63億900万円(同4.2%減)となった。海外では『ONE PIECE』の商品化権販売や『デジモンアドベンチャー』シリーズのゲーム化権販売が好調だったが、国内では前年に高収益だった『ガールズバンドクライ』関連案件の反動減が利益を押し下げた。

商品販売事業は、『ドラゴンボール』シリーズのショップ事業や新規店舗の開設が寄与し、売上高18億500万円(同17.2%増)、セグメント利益8300万円(同0.9%増)となった。また、催事イベントなどを手掛けるその他事業も、『ONE PIECE』『ワールドトリガー』『プリキュア』シリーズのイベントが好調に推移し、売上高11億1100万円(同35.2%増)、1億3100万円のセグメント利益(前年同期は4700万円の損失)を計上した。

作品面では、『名探偵プリキュア!』が『名探偵コナン』とのコラボをきっかけに20~30代の親世代の視聴率が高まり、「親子共視聴」を実現したことを紹介。また、『ONE PIECE』は「第10回クランチロール・アニメアワード」で最優秀継続シリーズ賞を受賞するなど、IPのブランド力向上も進んでいる。

 

■2027年3月期の見通し

2027年3月期の業績は、売上高1000億円(前期比6.8%増)、営業利益250億円(同19.4%減)、経常利益256億円(同23.5%減)、最終利益181億円(同27.8%減)、EPS0.00円を見込む。

・売上高:1000億円(同6.8%増)
・営業利益:250億円(同19.4%減)
・経常利益:256億円(同23.5%減)
・最終利益:181億円(同27.8%減)
・EPS:0.00円

【通期計画に対する進捗率】
・売上高:22.0%
・営業利益:29.9%
・経常利益:32.2%
・最終利益:33.3%

 

■ポイント

今回の決算は、「海外事業へのシフトがさらに鮮明になった四半期」と言える。利益を最も押し上げたのは『ドラゴンボール』シリーズの海外配信権販売であり、『ONE PIECE』も海外の商品化権販売が伸長した。説明資料では中国市場の減速にも触れているが、北米・欧州を中心とした契約拡大で十分に吸収しており、地域分散が進んでいることがうかがえる。

一方で、版権事業では『ガールズバンドクライ』の反動減が利益を押し下げた。ヒットIPの反動が利益変動要因となる構図は依然残るものの、海外映像事業の成長がそれを補う収益構造へと変化しつつある点が、今回の決算で最も注目すべきポイントとなりそうだ。

 

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東映アニメーション株式会社
https://corp.toei-anim.co.jp/ja/index.html

会社情報

会社名
東映アニメーション株式会社
設立
1948年1月
代表者
代表取締役会長 森下 孝三/代表取締役社長 高木 勝裕
決算期
3月
直近業績
売上高936億6900万円、営業利益310億1800万円、経常利益334億6200万円、最終利益250億7000万円(2026年3月期)
上場区分
東証スタンダード
証券コード
4816
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