
集英社ゲームズが2026年10月30日よりSteamでアーリーアクセスを開始する『ATMOSFAR』は、無数の浮遊島が存在する惑星タイコスを舞台に、空の旅を通じて探索を進めるアドベンチャーゲームだ。小型飛行艇「ワスプ」を操縦して島々を巡り、資源を集めてクラフトや拠点の拡張を進めながら、惑星に隠された謎へと迫っていく。
本作では、プレイヤーが自由に空を飛び回れるだけでなく、探索によって得た資源を活用し、過酷な環境で生き延びることも重要になる。最大4人でのオンライン協力プレイにも対応する予定だが、今回はソロプレイを中心に、アーリーアクセス版で体験できた内容を紹介する。
■囚人として始まる冒険――不穏な労働施設から脱出せよ
ゲームは、殺風景な小部屋から始まる。ヘルメットと宇宙服のような装備を身に着けたプレイヤーキャラが目を覚ますが、周囲にあるのは「受刑者」や「拘留者」といった不穏な言葉が記されたデータばかり。部屋の外へ出ると、待ち受けていたドローンから作業を指示され、主人公は「囚人」と呼ばれる。
どうやら、ここは有罪判決を受けた重罪人たちが働かされる施設らしい。物語の幕開けから、一般的な冒険の始まりとはひと味違う空気が漂っている。
最初に与えられるのは「抽出ツール」。これを使ってスクラップから資源を取り出し、指定されたノルマを達成することになる。
抽出ツールは使用時に電力を消費する。電力の残量はバックパックから確認でき、太陽光による充電のほか、クラフトしたバッテリーを使うことでも回復できる。さらに、植物の中には電力を供給するものもあれば、逆に奪うものも存在する。青く光る植物の近くでは充電できる一方、赤く光る植物の近くでは電力を失ってしまうため、周囲の環境を見極めることも大切だ。
こうしてサビた金属などから「浮遊石」を集め、ノルマ分の資源をスクラップ圧縮機へ投入すると、対価として料理を受け取れる。しかし、手に入るのは「粗末な料理」。囚人として働かされる状況も相まって、なかなか厳しい労働環境であることがうかがえる。
資源の採取や電力管理は、その後の探索でも重要になる基本的な仕組みだ。限られた電力をどう使うか、どこで回復するかを考える必要があり、序盤からサバイバルの基本を学んでいくことになる。
▲料理を使用することで自身の体力を回復することができる。
■嵐を機に島を脱出――小型飛行艇「ワスプ」で新たな空域へ
資源の採取を進めていると、周囲の天候が変化する。激しい雷が地面に落ちる嵐が発生し、それまで作業を指示していたドローンたちも動かなくなってしまう。
この状況を機に、主人公は小型飛行艇「ワスプ」のもとへ向かい、島からの脱出を図る。こうしてたどり着いたのが「モークネスト群島」だ。
▲ワスプは風の影響を受けるため真っすぐには進まない。旋回や加速についても慣れるまではやや癖のあるものになっている。
ここからは、キャンプに残された情報を頼りに、同じように脱走した囚人(ヴァガボンド)を探すことになる。
しかし、島に到着したワスプは故障してしまう。再び空へ飛び立つためには修理が必要だが、そのために使う「溶接ツール」が手元にない。プレイヤーは広大な島を探索し、必要な道具を探し出すことになる。
探索中はスクラップから資源を抽出したり、植物を採取したりして素材を集めておくとよい。キャンプのクラフトステーションでは、集めた資源を使って「金属板」や「歯車」「パイプ」といった部品を作成できるからだ。
ようやく溶接ツールを発見すると、資源を消費してワスプの修理が可能になる。さらに、このツールはワスプだけでなく、ボタンやエレベーターなど、壊れた機械の修理にも使用できる。もちろん、修理には素材も必要だ。
無事にワスプを直したら、次は「水素精製機」の作成へと進む。水素結晶を投入しておけば燃料を生み出せるようになり、以降の冒険でワスプを運用するための重要な設備となる。
このように、本作では次の目的を達成するために何が必要なのかが徐々に明らかになり、それに応じて探索やクラフトを進めていく。必要な道具を探し、素材を集め、設備を整える。その積み重ねによって行動の選択肢が増えていくため、素材集めやクラフトそのものにも目的意識が生まれる。
また、探索を通じて未知の素材を発見することも楽しみのひとつだ。単に広い島を歩き回るのではなく、必要なものを探す過程で新たな発見があり、それが次の行動につながっていく。
▲青く光る植物は、近寄るだけでバッテリーを回復できる心強い味方。一方、島の中には凶暴な動植物もたくさん存在している。
燃料を確保すれば、ワスプでさまざまな島へ移動できるようになる。空を飛んで新たな場所を訪れることが、本作の探索の基本となっている。
■放浪者の隠れ家で新たな手がかりを入手――広がる探索の可能性
ワスプの修理や燃料の確保に取り組むうちに、当初の目的だったほかの囚人を探すことを忘れそうになっていたが、探索を続けるなかで、ついに「放浪者の洞穴」と呼ばれる場所を発見する。
ここには、PACEから逃れるために多くの人々が集まり、基地となる隠れ家を築いているようだ。ここで放浪者たちと出会い、料理の作り方やジェットパックの使い方を教えてもらうことができた。
ジェットパックを利用すれば、これまで探索しづらかった高所にもアクセスしやすくなる。行動範囲が広がることで、それまで見つけられなかった場所やアイテムにも手が届くようになり、探索の幅が大きく広がっていく。
さらに、新たなツール「探索スコープ」を使い、データドライブを回収するミッションも発生する。探索を進めるなかで道具や知識を獲得し、それまで難しかった場所へ足を踏み入れられるようになるという流れは、本作の冒険を支える重要な要素だ。
また、ワスプレースなど、メインの目的とは異なる寄り道要素も用意されている。惑星タイコスの謎を追うだけでなく、道中でさまざまな要素に触れながら、自分のペースで探索を進められる点も特徴といえる。
データドライブを無事に回収すると、いよいよ大型飛行船「クラウドクルーザー」を手に入れるためのミッションが始まる。
■大型飛行船「クラウドクルーザー」を目指して――冒険の拠点を手に入れるまで
クラウドクルーザーは、惑星タイコスの空を冒険するための大型飛行船だ。資源を保管したり、ワスプを格納したりできるほか、設備を拡張することで移動拠点としての機能を充実させられる。
今回のプレイでは、とある島で打ち捨てられたクラウドクルーザーを発見した。しかし、機体には原子炉が搭載されておらず、稼働させるためには原子炉を探し出さなければならない。さらに、原子炉を見つけても、それを運ぶためのワスプが必要になる。
大型飛行船を手に入れるまでには、まだいくつもの課題が残されているわけだ。
ワスプを修理するために溶接ツールを探し、燃料を確保するために水素精製機を作り、探索範囲を広げるためにジェットパックを使いこなす。こうした経験を積み重ねた先に、今度はクラウドクルーザーの獲得という大きな目標が待ち受けている。
クラウドクルーザーを手に入れれば、より遠くの島へ向かえるようになるだけでなく、資源の保管やワスプの格納、各種設備の拡張など、冒険の基盤を整えられるようになる。単なる移動手段ではなく、自分の活動を支える拠点として機能する点も、本作における重要なポイントだ。
▲操縦席も大きく、これぞ母艦という印象。冒険のグレードがグッと上がったように感じる。
■空島を巡る冒険はまだ始まったばかり――仲間との協力プレイにも期待
今回のプレイでは、囚人として労働を強いられる施設から脱出し、ワスプで新たな浮遊島へとたどり着いた後、資源の収集やクラフトを通じて探索の準備を整え、放浪者たちの隠れ家へと到達した。そして、最終的にはクラウドクルーザーを手に入れるためのミッションを体験するところまで進めることができた。
序盤は何をすればよいのか手探りの状態だったが、必要な道具を見つけ、素材を集め、設備を整えることで、少しずつできることが増えていく。新たな場所を探索するために必要なものが分かり、それを自分の手で用意できたときには、冒険が着実に前進していることを実感できる。
▲ゲームを進めればさまざまな資材が手に入り、作れるものも増えていく。それにより新たな場所を探索できるようになるという心地よいサイクルが作られている。
一方で、今回のプレイではクラウドクルーザーの本格的な運用や、ワスプの種類ごとの違いを十分に体験するところまでは至らなかった。アーリーアクセス版では複数のワスプが用意されており、機体ごとの特性を生かした探索や、クラウドクルーザーを拠点とする冒険がどのような体験をもたらすのかも気になるところだ。
▲それまでの苦労も相まって、クラウドクルーザーを見つけた時の喜びは一入。
さらに、本作は最大4人でのオンライン協力プレイにも対応する予定となっている。今回はソロプレイでの体験だったが、仲間と一緒に浮遊島を探索したり、資源を集めて拠点を整えたり、ワスプで編隊を組んで空を飛んだりすることで、冒険の楽しみ方も変わってきそうだ。
広大な空と無数の浮遊島が広がる惑星タイコス。その全貌を明らかにするには、まだまだ探索を続ける必要がある。クラウドクルーザーを手に入れた先にはどのような冒険が待っているのか。そして、仲間とともに空を巡ることで、どのような新しい体験が生まれるのか。今後のプレイにも期待したい。
(取材・文 編集部:山岡広樹)
■作品概要
タイトル:『ATMOSFAR』
ジャンル:空島探索アドベンチャーゲーム
発売予定時期:2026年10月30日アーリーアクセス開始
価格:2980円(税込)
対応プラットフォーム:Steam、Epic Games Store(※後日公開予定)
プレイ人数:オフライン1人/オンライン1~4人(予定)
開発:Apog Labs
販売:集英社ゲームズ
©Apoapsis Game Laboratories AB / SHUEISHA, SHUEISHA GAMES
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会社情報
- 会社名
- 集英社ゲームズ
- 設立
- 2022年3月
- 代表者
- 廣野眞一
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 家庭用ゲームソフトの企画・開発・制作・販売
- 上場区分
- 未上場




