今回の記事は、各国AppStoreトップセールスを比較した記事を掲載したが、今回は3回目に当たる。10月10日以来になる。今回も日本、米国、英国、ドイツ、フランス、中国が対象になっている。必要とあれば、国も追加していきたい。今回は、10月10日の各国のAppStoreのデータを使った。
第1回目、第2回目の記事では、「スマーフビレッジ」が掲載した6カ国全てでランキングに入っている旨を記載したが、今回は6カ国全てでランクインとはいかなかった。日本、米国、英国、中国でランキングに入っている。Beeline社は、「スマーフビレッジ」以後、数タイトルをリリースしているが、本作ほどのヒットはまだ出ていない。「スヌーピー」がどこまで伸ばせるかが注目点になろう。
ひとつ素晴らしいことがあり、スクウェア・エニックスの「クロノ・トリガー(CHRONO TRIGGER )」が英国を除く、5カ国でランキングに入っている。日本はともかく、フランスでは4位、アメリカでは8位と立派な順位だ。日本以外でもヒットするのかよくわからなかったが、広く受け入れられているようである。「Infinity Blade II 」も全ての国でランキング上位に入った。
このほか、目についたことを書いておくと、「Angry Birds」がドイツのランキングから消えてしまった。いまは英国とアメリカのみで入っている。たまたまなのかもしれないので、引き続き注視したい。また「My Town 2 」もなかなかの人気である。
■米国: 有料コンテンツは8タイトルとなった。季節要因や高額アプリがリリースされたこともあるのだろうが、前回5タイトル、前々回2タイトルから増えている。また「CHRONO TRIGGER」が象徴的だが、価格帯も全体的に上がっている。その一方、Zynga「Dream Zoo」や、Funzio「Modern War」など、新作ソーシャルゲームもランキングに入っている。
■英国: 有料コンテンツは10タイトルとなった。前回、前々回の5タイトルに比べて倍以上に増えている。0.69ポンドのアプリだけでなく、セガの「Football Manager Handheld2012」など7ポンドアプリも上位に入るなど、米国と同じく高価格帯のアプリも人気となっている。これは季節要因なのか、正直、判断しかねている。 引き続き注視したい。
■日本: 有料コンテンツは6タイトルだった。前回は4タイトル、前々回は7タイトルだった。このうち、パチスロ系のシミュレーターアプリが3タイトルとなっている。「ドリランド」や「カイブツクロニクル」、「小悪魔キャバ嬢ライフ」などブラウザ系のソーシャルゲームが人気となっている。国産タイトルの比率が高い。
■中国: 有料コンテンツは7タイトルだった。前回、前々回ともに7タイトルだった。表示される通貨単位が変わってしまったため、価格帯の変化はよくわからない。引き続き「胡莱三国」や「二战风云」など箱庭系のシミュレーションゲームが人気だが、RPGやアクションゲーム、カードゲーム、FPSなどランキングに入るコンテンツのジャンルはバランスが良いようにみえる。
■ドイツ: 有料コンテンツは10タイトルとなった。前回11タイトル、前々回12タイトルに比べてマイナスとなった。とはいえ、4.99ユーロ以上のコンテンツの比率は、前回の3タイトルから7タイトルに増えており、高額アプリが売れている状況である。フリーミアムでは、Storm 8のコンテンツが2タイトルが入っているほか、「-Kingdom Conquest- 」なども人気となっている。
■フランス: 有料コンテンツは9タイトルだった。前回7タイトル、前々回7タイトルに比べて、その数は増えているし、4.99ユーロ以上の高額アプリも前回3タイトルから7タイトルに増えている。フリーミアム系については米国と同じくポーカーなどが人気だが、「Fantasy Town」や「Six-Guns」などゲームロフトのタイトルも人気だ。
会社情報
- 会社名
- グリー株式会社
- 設立
- 2004年12月
- 代表者
- 代表取締役会長兼社長 田中 良和
- 決算期
- 6月
- 直近業績
- 売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3632