ネプロアイティ、ネプロジャパンの株式譲渡とデット・エクイティ・スワップを実施-9300万円の特損計上

ネプロジャパン<9421>は、2月23日、持分法適用会社にあたるネプロアイティの保有株式の一部を、韓国で電子機器の企画・開発を行なうCOBALTRAY Co.,Ltdに譲渡するとともに、ネプロアイティへの貸付金のデット・エクイティ・スワップ(債務の株式化)を実施する、と発表した。 ネプロアイティは、モバイルサイトの運営事業などを行なっており、韓国KOSDAQに上場している。日本のベンチャー企業の海外上場のケースとして注目を集めていた。しかし2010年3月期より当期純損益が5億5900万円の赤字となり、続く2011年3月期の中間監査で、韓国サミル会計法人から継続性に関する不確実性の注記を受けていた。 これに対し、ネプロジャパンでは、保有するネプロアイティ株式68万5000株をCOBALTRAY社に約10億ウォン(約7180万円に相当)で売却するとともに、16億2500万ウォン(約1億1600万円相当)・100万株のデット・エクイティ・スワップを実行する、としている。その結果、ネプロジャパンのネプロアイティ株の保有株数は191万8800株から223万3800株となり、所有比率は38.4%から37.2%に低下する見通し。 なお、この株式譲渡に伴い、2011年3月期の第4四半期において、9300万円の関係会社売却損を計上する見通し。業績予想にあたえる影響は精査中。