エイチームの成長戦略…ソーシャルゲームは大型タイトルとグリーの協業タイトルに注力

本日東証マザーズに上場したエイチーム<3662>は、上場初日から買い気配で始まるなど上々のスタートとなった。同社は、この日、会社説明資料を開示し、現在の状況と今後の成長戦略を明らかにした。上場前の会社紹介記事はこちら それによれば、足元の状況では、第2四半期の業績は、通期予想に対する進捗率が売上高で57.4%、経常利益で79.5%となり、順調に推移しているという。グリーとの協業タイトルの売り上げが好調に推移したほか、ライフサポート事業の進捗も通期予想比で72.6%に到達したことが主な要因だった。このまま進捗すれば、通期業績は上ぶれは必至といえる。     今後の戦略については、エンターテイメント事業については、同社はこれまで他社に比べても多めのタイトルをリリースしてきた印象を受けるが、アプリ数を絞って大型のスマートフォン・タブレット端末向けソーシャルアプリを中心に提供する方針。時間をかけてクオリティの高いタイトルをリリースし、他社との差別化を図っていく戦略としている。 すでに「ダークサマナー」を提供しているが、4月には「コーデDEマイショップ♪」を提供する予定。「ダークサマナー」については、海外でもヒットしており、米国App Storeのトップセールス(TopGrossingApps)のランキングで17位、カナダでは8位、日本では2位につけている。 さらに資本業務提携を結んでいるグリーとの協業案件にも注力し、現在、第2弾、第3弾となるタイトルを計画しているとのこと。「AKB48ステージファイター」が200万人を超える会員を集めるなどヒットしているが、これに続くヒットタイトルの創出が期待される。       ライフサポート事業については、現在、中古車査定ガイドや結婚式場の見学・予約・情報サイト、女性向け体調管理・お悩み相談サイトを展開している。サイトのシェア拡大を図るとともに、関連サービスの拡充に注力する方針。 なお、同社は、今後の成長を支える根拠として、(1)エンターテインメント事業とライフサポート事業という異なる事業を手がけることで成長性と安定性のバランスがとれていることや、(2)外注に頼らず内製で企画・開発・運営まで一貫して手がけている実績、(3)グリーとの資本業務提携による成長期待をあげている。   Copyright © 2012 Ateam Inc. All rights reserved.
グリー株式会社
http://www.gree.co.jp/

会社情報

会社名
グリー株式会社
設立
2004年12月
代表者
代表取締役会長兼社長 田中 良和
決算期
6月
直近業績
売上高613億900万円、営業利益59億8100万円、経常利益71億2300万円、最終利益46億3000万円(2024年6月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3632
企業データを見る
株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高239億1700万円、営業利益5億6200万円、経常利益6億900万円、最終利益9億5300万円(2024年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
企業データを見る