ブロッコリー<2706>は、本日(4月12日)、2012年2月期の決算を発表し、アニメイトにリテール事業を譲渡したため、売上高こそ48%減となったものの、自社製品が伸びたことで経常利益は2.5倍と大幅な増益を達成した。『うたの☆プリンスさまっ♪
売上高54億2000万円(前年同期比48.4%減)、営業利益6億6500万円(同144.4%増)、経常利益6億5700万円(同150.2%増)、当期純利益6億6400万円(前期1億8200万円の赤字)となった。
ゲーム部門では、7月から放送されたTVアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVE 1000%』の好評を受け、8月に発売したゲームソフト『うたの☆プリンスさまっ♪Repeat』と11月に発売したゲームソフト『うたの☆プリンスさまっ♪MUSIC』の売上が計画を上回ったほか、旧作のバックオーダーも好調だった。
CD部門でも、TVアニメとタイアップしたCDの販売が好調に推移したうえ、2013年度に発売予定のゲームソフト『うたの☆プリンスさまっ♪Debut』に先立って発売した関連CDシリーズも好調だった。カードゲーム部門では、10月にリニューアルした『アクエリアンエイジ』の販売も順調だった。
このように、『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズを中心に自社コンテンツがヒットしたことにより、製品の利益率が向上したことや、リテール部門からの撤退で店舗運営の経費負担がなくなったことなどにより、営業利益、経常利益が大きく伸びた。リテール部門の事業譲渡に伴う特別損失や法人税等調整額も吸収した。
■2013年2月期の見通し
2013年2月期の業績予想は、売上高34億5600万円(前期比36.2%減)、営業利益3億3000万円(同50.3%減)、経常利益3億3000万円(同49.7%減)、当期純利益3億2600万円(同50.8%減)を見込む。
『うたの☆プリンスさまっ♪』第2ステップとして、ヒットからムーブメントへの発展を図っていくとともに、製品ラインナップの拡充も行い、引き続きCD・リアルグッズなど自社製品ラインナップへの戦略的展開を実施し、効率的な投資回収と利益の最大化を図っていく。
カードゲームについては、製品ラインナップの拡充を図ることに加え、取扱店舗拡大、販売店との関係強化により売上拡大を図る方針。