【決算】スクウェア・エニックスHD、2012年3月期は経常益91%増…「FF13」や「FFブリゲイド」、「戦国IXA」が好調
スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、本日(5月14日)、2012年3月期の連結決算を発表し、経常利益が前期比91%増の102億円だった。
「ファイナルファンタジーXIII-2」と家庭用ゲームソフト「Deus Ex:Human Revolution」が順調に販売を伸ばしたことに加え、「戦国IXA」や「ファイナルファンタジーブリゲイド」のコンテンツ課金収入が継続して伸長した。アミューズメント施設も収益を押し上げた。また経常利益については、為替差損が大幅に減少したことも一因。
同社の発表した決算は、売上高1278億円(前期比2.1%増)、営業利益107億円(同46.2%増)、経常利益102億円(同91.0%増)、当期純利益60億円(前期120億円の赤字)となった。
セグメント別の状況は以下のとおり。
■デジタルエンタテインメント事業は、売上高718億円(同11.9%増)、営業利益126億円(同11.7%増)だった。「ファイナルファンタジーXIII-2」と「Deus Ex:Human Revolution」が順調にパッケージソフト販売を伸ばしたほか、ブラウザゲーム「戦国IXA」とMobage「ファイナルファンタジーブリゲイド」の課金収入が継続して伸長した。
■アミューズメント事業は、売上高419億円(同6.9%減)、営業利益25億円(同17.2%増)だった。売上高は伸び悩んだが、アミューズメント施設運営と機械投資の効率化で増益を確保した。
■出版事業は、売上高113億円(同13.1%減)、営業利益25億円(同19.6%減)だった。大型タイトルの連載が終了したことに伴い、月刊誌やコミック単行本の売上が伸び悩んだ。
■ライツ・プロパティ等事業は、売上高27億円(同8.3%減)、営業利益7億円(同9.1%増)だった。自社コンテンツのキャラクターグッズ、サウンドトラックなどの販売・許諾を行うとともに、他社の有力コンテンツのキャラクターグッズ化による品揃えの強化や海外展開による収益機会の多様化に努めた。
■2013年3月期の見通し
2013年3月期は、売上高1650億円(前期比29.0%増)、営業利益150億円(同40.0%増)、経常利益150億円(同45.7%増)、当期純利益90億円(同48.5%増)を見込む。
会社情報
- 会社名
- 株式会社スクウェア・エニックス
- 設立
- 2008年10月
- 代表者
- 代表取締役社長 桐生 隆司
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高2428億2400万円、営業利益275億4800万円、経常利益389億4300万円、最終利益280億9600万円(2023年3月期)